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神田沙也加と松田聖子は幸福そうに見えるけど…

鈴木京一 朝日新聞読書推進事務局長

 紅白歌合戦が近づいてきた。今年も私が好きなモーニング娘。などのハロー!プロジェクト系が落選したのは残念だが、それよりも気になるのは松田聖子・神田沙也加母子の出演だ。

拡大神田沙也加さん

 神田沙也加を初めて見たのは、2002年、松田聖子の大阪城ホールコンサートだ。聖子が一人で娘のデビュー曲を歌い始める。2コーラス目で予告なしに沙也加(当時はSAYAKAという芸名だった)が現れ、デュエットに至る。沙也加は大舞台にもかかわらず堂々とした歌いぶり。二人とも白いスカートで、アイドル道に襲名披露があるならこういうのを指すのだろう、と思わせた。

 聖子のコンサートは後半で往年のヒットメドレーをやるのがお約束で、客もおそらくそれを楽しみにしている。私は90年代から見ているが、いわば時間は止まっている(変わり映えがしないので、最近は5年おきに行っている)。

 とはいうものの、20年以上にわたって武道館クラスでコンサートをできる女性歌手はまれだ。問題は来年50歳を迎える聖子の加齢だけなのだが、沙也加は母親と声もよく似ており、2代目松田聖子を名乗らせれば永久に続けられるよなあ、と思わせた。

拡大松田聖子さん

 ちなみに聖子が大阪城ホールでコンサートをするときは、終演直後に大阪城ホール向かいにある宿舎のホテルに駆け戻り、ホールから出てきたファンに窓から手を振る、というのが当時のお約束で、そのときは沙也加も一緒に手を振った。まるで皇居の一般参賀だ。

 その後の沙也加はいったん芸能活動を休止する。芸能マスコミでは恋人をめぐり母親が反対した、などと伝えられた。休業中のライブで「沙也加ちゃんは?」という客席の声に聖子は「自立していくと思います」という趣旨の返事をしていた。

 2006年、沙也加は芸能活動を再開、 ・・・ログインして読む
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筆者

鈴木京一

鈴木京一(すずき・きょういち) 朝日新聞読書推進事務局長

1963年生まれ。東京大学教養学部卒。1987年、朝日新聞社入社。東京と大阪の旧学芸部や文化グループで、主に論壇関係の取材記者や編集者をしてきた。2011年2月から読書編集長。現在、文化くらし報道部・読書推進事務局長。女性アイドルのライブ見物が20年来の趣味。好物は「ハロー!プロジェクト」。

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