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AKBのはるやまCM、へんな子と板についちゃった子

青木るえか

青木るえか エッセイスト

 紳士服のはるやまのCMに出てるスーツ着たAKB。あれ、いいのかなあ。

 安物ワイシャツが欲しくて国道沿いにある背広屋に出かけた。うちの近所でははるやまと青山が隣接していて、いつもは青山に行ってたんだが今回ははるやまにした。AKBがCMやってたから。

 しかし店内に客いなかったなー。土曜のお昼で、あんながらがらでいいんだろうか。しかし思い返してみると、賑わっている背広屋というのに入ったことがない。はるやまでも青山でAOKIでもどこでもいつでもがらんとしてるよな。それであれだけ多店舗展開、どこに住んでもちょっと自転車乗ればはるやまか青山かAOKIがあって、そしていつもガラガラ。

 大丈夫なんだろうか。それでやっていけるんだから、背広1着の原価は800円ぐらいなんじゃないかとか思ってしまう。

 はるやまのAKBのCMってのは、男前スリム、とかいってAKBメンバーの人気どころがスーツ着て闊歩してるというやつ。女子のパンツスーツじゃなくて男装というか。でもその割には髪の毛は長いままでへんなふうに固めたり留めたり結んだりしている。

 このハンパさがへんだ。もっとガッツリと男装したらいいのに。髪の毛バサッと切るとか、それがダメならヒゲつけるとか。そこまでやってくれれば納得もするが、女なんだかオナベなんだかよくわからないことになっていて、何より彼女らがかっこよくも可愛くもない。カネかけてるに決まってるしすごく腕利きのスタイリストとかついてるんだろうし、世間的にはコレでいいのかも……いや、でもやっぱり、ファンの方にお聞きしたいんだけど、いいんですかアレで。アレだったら「アリさんマークの引越社」のアリさんコスプレのほうがだんぜん可愛いのに。

 とにかく、見ていてありがたみをちっとも感じないはるやまのAKBだけれど、あれを見ていていくつか感じることがあった。

 男装だから髪の毛切ればいいのに、と思ったのだから、「なら元からショートカットのメンバーならどうだ?」と見てみると、これが思ったほどよくない。篠田麻里子と宮澤佐江がショートで、宮澤佐江なんてボーイッシュで売ってるぐらいだからイケるかと思ったら、目を疑うほどの佐江なさ、じゃない冴えなさ。誰だかわかんないぐらいだった。これをキッカケに落ちていくのではないかと予想する。

 宮澤佐江みたいな「ボーイッシュを売り物にするやつ」はどうしても好きになれないので(そういうやつは誰よりも女々しい、ということが50年生きて思い知らされた。というか煮え湯を飲まされた)厳しい目となる。

 篠田麻里子のほうは、「ヘンじゃないが、つまらん」という結果で、その破綻の無さがかえって視線をスルーさせてしまうというか、ま、私が篠田麻里子に興味ないだけか。

 このCMの中で「この人を出したことに意味があった」と思われるのが、渡辺麻友と

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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

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