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女性はなぜ「私の中の中島知子」を抹殺したがるのか?

西森路代 フリーライター

 現在、テレビのワイドショーをにぎわせている女性と言えば、オセロの中島知子さんと木嶋佳苗被告のふたりだろう。しかし、ことオセロ中島さんの報道に対しては、「犯罪者でもないわけだし、そこまで重要な事件なの?」「毎日そればっかりで飽きた」という意見も多くなっているようだ。

 この原稿を執筆するために周囲の女性たちに意見を求めても、「もういいんじゃない?」とこれ以上話を広げたくなさそうな表情を見せる。木嶋佳苗の話ならいくらでもしたそうなのに……。

拡大2007年当時の中島知子

 犯罪者や話題の人物には心の闇が関係していて、その闇が何かをさぐるために報道が過熱したり、議論が過熱することは多い。かつては連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤(元死刑囚)と自分を重ね合わせる人が現れたし、働く女性の間で、いまだに「東電OL」が自分の心の中にいると考えている人もいるほどだ。人物の心の闇に注視することは、自分の心のうちにある不安や欲望について深く考えさせるきっかけになり、わが身を振り返らせる作用があるのかもしれない。

 現在も木嶋佳苗に関しての女性たちの議論は活発だが、女性たちは「私の中の中島知子」を語ろうとはしない。それはなぜなのだろうか。

 そもそもオセロというのは美人漫才師として1990年代に登場した。コンビとして「タモリのSuperボキャブラ天国」に出演して全国的な知名度を上げたが、1998年、ウッチャンナンチャンが中心のコント番組「笑う犬の生活」に中島のみがレギュラーで出演し、ピンでの活動を本格的にスタートした。当時は相方の松嶋尚美を一歩リードした感があったし、突っ込みの技術については評価が高く、同時代に活躍していた男性芸人からも一目おかれていた。

 その上、映画で主演も務め、ときには手ブラのヌード写真を公開して話題になったし、恋の噂も絶えなかった。仕事も恋も両立させた彼女は、女性からの支持も高かったように思う。

 しかし、現在では彼女に憧れる女性がいなくなったのはもちろんのこと、話題にすることすら気が引ける状態になってしまった。その理由は何なのだろうか。女性の気持ちになって4つにわけて考えてみた。

●その1 太ってしまった

 かつては雑誌「GLAMOROUS」で蜷川実花撮影の手ブラヌード写真を披露したこともあり、男性からもありがたがられていた中島さん。ところが、いまやリアルすぎる「小太り」感。佳苗の場合は、中島さんのようにかつて綺麗であった写真が見当たらないので、女子力の低下を見て悲しむ必要がないが、中島さんの場合は、ちょっと気を抜いただけで、あのアゴのたるみが出てしまうかと思うと、直視したくない。

●その2 自称占い師に洗脳されてしまった

 洗脳という言葉は怖いけれど、女性なら誰しも心配事があると占いに頼ってしまうことはある。占いに行くことは本来なら洗脳とは程遠いが、中島さんは「自称・占い師」に洗脳されてしまった。洗脳と占いが表裏一体のような気がして、同じにされなくない。また、恋人の欲しい女性の間で、とにかくピンクのものを身につければ運気が上がるという神話はまだまだ根強い。そんなときにテレビで映し出された中島さん宅にあったピンクの家具の数々……。その庶民的なピンク信奉は、身近すぎてちょっと痛々しい。

●その3 自称占い師が

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筆者

西森路代

西森路代(にしもり・みちよ) フリーライター

フリーライター。1972年生まれ。愛媛と東京でのOL生活を経て、アジア系のムックの編集やラジオ「アジアン!プラス」(文化放送)のデイレクター業などに携わる。現在は、日本をはじめ香港、台湾、韓国のエンターテイメント全般について執筆中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)がある。

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