福嶋聡(ふくしま・あきら) ジュンク堂書店難波店店長
1959年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。1982年、ジュンク堂書店入社。サンパル店(神戸)、京都店、仙台店、池袋本店などを経て、現在、難波店店長。著書に『希望の書店論』(人文書院)、『劇場としての書店』(新評論)など。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
社会史、アナール学派、ポストコロニアル研究など、これまでいくつかのブームがあったが、時期時期でよく読まれる本の特徴がある。今売れているマクニールの『世界史』(中公文庫)もジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(草思社文庫)も、翻訳で上・下巻ではあるが何巻もあるシリーズではない。個々の歴史的事実を積み上げて知識を構築していくというよりも、歴史の大きな流れを俯瞰して掴み取るタイプの本だ。
「世界史」の本というには趣向が特殊だが、少し前に話題になったジャック・アタリの『21世紀の歴史』(作品社)もそうだといえるかもしれない。今、こうしたタイプの歴史書が好んで読まれるのはなぜか?
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