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 朝日新聞がAKB48の総選挙を社会面で即日報じるようになったのは第3回の2011年からだ。アイドルファンの間では第2回あたりから注目されていたから、あ、また朝日新聞が流行にとどめを刺すのか、なんて思ったものだった。

 しかし今年は2011年以上の報道になった。名古屋・大阪・西部(九州)の各本社版紙面では、地元チームSKE、NMB、HKTの活躍を報じており、高校野球報道を連想させた。

 マスメディアがAKB総選挙を大きく報じることに、批判もあるようだ。でも反原発デモでも何でも、人間が10万人単位で動く新しい現象が起きたら、それを報じるのはマスメディアの仕事だと思う。それにプロ野球選手や相撲取りの顔の区別がつかない人は世の中に少なからずいると思うが(私がそうだ)、新聞が報じることに疑問は持たれていない。

 ただ私が気になっているのは、アイドルといえばAKBばかりが注目されていることだ。まるでプロ野球に巨人しか存在しないかのように。女性アイドルのシーン全体がかつてない盛り上がりを見せていることを知ってほしい。

 ももいろクローバーZは8月に西武ドーム、東京女子流は12月に日本武道館で公演する。AKB、モーニング娘、Perfumeを加えれば5つものグループが1万人以上の規模の会場で公演することになる。

 こんな状況は、80年代に松田聖子や中森明菜が活躍して以来のことだろう。6月下旬には、アイドルオタクで知られるAKBの指原莉乃のプロデュースで、東京女子流やももクロが一堂に会するイベント「ゆび祭り」が日本武道館で開かれる

 なかでも注目したいのは、モーニング娘を擁するハロー!プロジェクトだ。

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筆者

鈴木京一

鈴木京一(すずき・きょういち) 朝日新聞読書推進事務局長

1963年生まれ。東京大学教養学部卒。1987年、朝日新聞社入社。東京と大阪の旧学芸部や文化グループで、主に論壇関係の取材記者や編集者をしてきた。2011年2月から読書編集長。現在、文化くらし報道部・読書推進事務局長。女性アイドルのライブ見物が20年来の趣味。好物は「ハロー!プロジェクト」。

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