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AKBファンというのは度し難い

青木るえか エッセイスト

 もはや今さらの感はまぬがれない話題ですが、峯岸みなみが坊主になったという件。

 どうもあの件では「やっぱ秋元康はダメ」ということになってる気がする。若い女の子を坊主頭にさせてしまうAKBの異常性→そのAKBを仕切ってうまい汁を吸ってる秋元康→悪の根源と。

 気持ちはわかる。

 芸能界で実力者で稼いでいてヨメさんはモト自分プロデュースのタレント、現在プロデュースしてるAKBは売れに売れてさらに金持ちに! そしてルックスはああ。

 嫌われる要素はすべて詰まっている。

 いや私だって積極的に好きとは言わないが。

 先日、テレビで秋元康密着ドキュメンタリーみたいなものをやっていて(確かNHK。やたら力が入った番組だったが、なぜ秋元康にそんなに力を入れるんだろう)、スタッフにたいへん厳しく接していて、怒鳴りつけたりしていて驚いた。

 とにかく「威圧的な上司とか親とか教師」がすごく苦手なので、これは心からイヤだナーと思った。こういう、丸いタイプの顔と体つきの、芸術系の人が、制作の現場でやたら威圧的だというのは、古くは黒澤明、現在では村上隆あたりがそうで、彼らに言わせりゃ部下がボンクラなのかもしれないけれど、クリエーターたるもの、ここはテレビに撮られるような時はグッとくらえてヘラヘラしていてほしい。

 秋元康は作詞家としてはけっこういいので、というのもEXILEとかゆずとか、ああいう愚劣な(私見です)音楽を聴かされていると、秋元康の歌詞は「大マシ」ではないかと思える。ま、やたら大量に作詞してるので玉石混淆ではあるが。

 いや、秋元康作詞讃歌ではない。

 今回の峯岸の件は、秋元に話が行くのはスジが違う、という話です。

 これは峯岸みなみの問題ではないか。

 週刊文春に峯岸の男関係記事が出て、すぐ引き続いてネットに「峯岸みなみ、坊主頭で懺悔!」かなんか出ていたのを見てまっさきに思ったのは、

 「うへー、峯岸みなみらしいことを」

 であった。そして、

 「イヤだなー」

 と思った。すると例の“坊主頭で泣きながら謝罪”映像が流れてきて、これを見てさすがにギョッとなった。ちょっとこれは想像していたものとは違っていたので。

拡大丸刈り姿で謝罪する峯岸みなみさん(You Tubeから)

 しかし、その後の世間の反応が私にはもっと意外であった。

 ツイッターとかでやたらと言われていたのが、

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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

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