2013年12月20日
今年のテレビで私がもっとも感銘を受けたのは、特定の番組じゃなくてあらゆるワイドショーやニュース番組で流れた、猪瀬東京都知事の映像である。もちろん、東京五輪関係のやつじゃなくて、徳洲会がらみのほう。
「ちゃんと番組」で心に残ったものベスト5ということですが、ベストじゃなくてインプレッシブ5ということで、そのうちの1つは「猪瀬映像」でカンベンしてもらうとして(これは今度詳しく書きます)、残りの4つ。
★『あまちゃん』
流行りに乗ってるみたいでイヤですが。『カーネーション』は誰が何と言おうが「好きじゃねえぞ!」と主張できる楽さがあったが、『あまちゃん』は、いろいろな部分がひっかかってきて「嫌いじゃー!」と言い切れないものがあり、そのへんが『カーネーション』よりもつらかった。なんだか言ってることがへんですね。
薬師丸ひろ子が歌うのを古田新太がぼう然と見ている場面で、涙が出そうになったのは不覚であった。
★『歩く、歩く、歩く ~四国 遍路道~』
★『基町アパート』
2つですが、まとめて1つみたいなものですね。
NHKの地方局製作のドラマというのがあり、年に数回、ぽつりぽつりと放映されるのだが、どれもこれもすごく似ている。しかし、どれもこれも、偏差値でいえば65超の作品である。要するに、「いいドラマ」だ。手間をかけてつくってある。その地方を舞台とした、人と人とのふれ合いが描かれ、見る前から内容はわかる。わかるのだが、やってるとどうしても見てしまい、見終わる時にはホロリと泣かされる。
しかし、『あまちゃん』でみんなが泣いた!とか言ってるけど、こちらの地方局製作単発ドラマでは「みんなが泣いた!」という話は聞かない。単発で見る人が少ないからなのか。
過去のある女の役でいしだあゆみが出てくるが、そっちのほうが泣けたという人がいてたまげた。そっちか? まあ、いしだあゆみもいい味出していたので、それはいいとして、こういう単発ドラマを地方からぽつぽつと繰り出してくるので、やはりNHKは信頼したいと思うわけです。
★『半沢直樹』
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください