メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

【2013年 アイドルイベント ベスト5】 多かったアイドルソングの「復活」

鈴木京一 朝日新聞読書推進事務局長

 「そろそろアイドルブームも終わり」と言われるこのごろだが、私が今年行ったイベント数は、武道館6回を含め、この10年ほどでは一番多かった。

 また、今年は「あまちゃん」の影響というわけではないのだろうが、往年のアイドルソングを復活させる試みも多かったように思う。薬師丸ひろ子、森高千里、早見優、西田ひかる(安倍晋三の花輪があった!)といった人たちが久しぶりのライブをした。以下は、多様性を重視して選んでいる。

(1)東京パフォーマンスドール(8月16日、CBGKシブゲキ!!)
(2)武藤彩未(7月19日、渋谷o-east)
(3)青SHUN学園(2月11日、吉祥寺CLUB SEATA)
(4)スマイレージ、Berryz工房「我らジャンヌ」(9月8・15日、サンシャイン劇場)
(5)大森靖子(5月6日、ハロー!プロジェクトショップ秋葉原店)
(番外)ジャニーズワールド(1月10日、帝国劇場)

(1)90年代前半、篠原涼子らが在籍していた東京パフォーマンスドール(TPD)が、10代の新メンバーで復活した。先代TPDはアイドル冬の時代に、MCなし、ノンストップでダンスナンバーを歌い踊り続ける舞台(先日のモー娘@武道館を見ていて、TPDが頭をよぎった)や、メディアに頼らずライブで客を増やし、武道館や横浜アリーナ公演を達成した手法が当時としては斬新で、ミニコミ誌がいくつも作られ、独特のファンコミュニティーも生まれていた。

新生東京パフォーマンスドールの舞台 拡大「新生」東京パフォーマンスドールの舞台
 「新生」の初回公演の数日前、たまたま開かれた「先代」の演出家を囲む回顧のトークイベントを見に行ったのだが、「襲名」については、懐疑的な空気があったように思う。あんな充実したステージはできないのでは、という感覚が、思い入れの強い先代ファンにはあった。

 「新生」の初回公演は良い方向に予想を裏切った。「先代」のステージは当時としては衣装も照明も手間をかけたものだったが、新生TPDの舞台もプロジェクションマッピングを使うなど、手間をかけていた。そして、アレンジし直した小室哲哉らによるかつての持ち歌が流れただけで感慨を感じた。アンコール、「昔だったらここで『ウィークエンド・パラダイス』だよなあ」と思っていたらその通りやってくれたのだから。

 問題は客席がやや高齢であること。新人アイドルにしてはチケット代もやや高めなので、客は先代を知っている年寄りばかりじゃないかと思うのだが。手間がかかる舞台をどれだけ続けてくれるか、ということも気になる。

 「アイドリング!!!」(フジテレビ系のアイドルグループ)あたりが「新生乙女塾(80年代末にフジテレビがやっていたアイドル育成塾。永作博美のribbonや三浦理恵子のCoCoが生まれている)」とかやってくれないか、と思ったのだった。

(2)武藤彩未はアミューズのグループ「さくら学院」の卒業生の17歳。「DNA1980」と題し、80年代のアイドルソングをカバーするプロジェクトをスタートさせた。ディレクターはキャンディーズなどを手がけた松崎澄夫。

 この日の1曲目は ・・・ログインして読む
(残り:約1629文字/本文:約2895文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

鈴木京一

鈴木京一(すずき・きょういち) 朝日新聞読書推進事務局長

1963年生まれ。東京大学教養学部卒。1987年、朝日新聞社入社。東京と大阪の旧学芸部や文化グループで、主に論壇関係の取材記者や編集者をしてきた。2011年2月から読書編集長。現在、文化くらし報道部・読書推進事務局長。女性アイドルのライブ見物が20年来の趣味。好物は「ハロー!プロジェクト」。

鈴木京一の記事

もっと見る