2013年12月28日
(1)『かぐや姫の物語』
(2)『ホーリー・モーターズ』
(3)『わたしはロランス』
(4)『凶悪』
(5)『ペコロスの母に会いに行く』
番外 「生誕110年 映画監督 清水宏」(国立近代美術館フィルムセンター)
そのほかに迷ったのは、邦画で『舟を編む』『横道世之介』『立候補』『恋の渦』『さよなら渓谷』『地獄でなぜ悪い』『共喰い』『風立ちぬ』、洋画で『ザ・マスター』『グランド・マスター』『イノセント・ガーデン』『ペーパーボーイ 真夏の引力』『3人のアンヌ』『ハンナ・アーレント』『熱波』『愛、アムール』『君と歩く世界』『危険なメソッド』『オブリビオン』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ゼロ・ダーク・サーティ』『テッド』(順不同)。
今年は試写や映画祭を含めると、スクリーンで230本ほど見た。こんなに見たのは学生時代以来かもしれない。それゆえに5本を選ぶのは難しかったので、選外のリストも加えた。
あえて新聞の「回顧2013」のように、「今年の傾向」などは考えなかった。読売新聞では作品、興行ともにアニメが席巻したとまとめられていた。確かに『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』や『モンスターズ・ユニバーシティ』のヒットに比べて、実写の興行は振るわなかった。朝日新聞では「“事件”は映画祭で起こった」として、『そして父になる』のカンヌ受賞や、『風立ちぬ』のベネチアでの宮崎駿監督の引退宣言などを挙げた。
しかしそんな「今年の傾向」は、私には偶然をつないだだけにしか見えない。新聞特有の、「ためにする議論」と言ったらいいのか。私はあくまで個々の作品の衝撃の強さで選んだ。映画としての完成度や、芸術的な高さよりも、自分の心が引き裂かれるような思いをした5本。
今年は、何と言っても『かぐや姫の物語』の年である。これについては
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