メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

炎上に頼らない、ネット論壇の議論活性化策――連続討議「ソーシャルメディア社会における情報流通と制度設計」から(14)

情報ネットワーク法学会

コメント欄が荒れるのを気にしすぎ

<藤代>ハフィントン・ポストでは、「議論」をどのようにして作っていくのでしょうか。日本では、ブログのコメント欄やツイッターでも、人格否定とネタが混じり合ったコミュニケーションが行われて、なかなかまとまった議論が成立しないといわれていますが。

<松浦>議論の成立については、ゼロかイチかの話ではないと考えています。ユーザーを見ていると、ハフィントン・ポストで初めてコメントするようになった人もいるのが分かると思います。なかなか議論が成立しないからといって全部を否定するのではなく、ウェブにもリアルにもまだまだ広大な世界が広がっていて、将来的にお互いが尊重し合えるのであればいいかなと生温く考えています。

<藤代>橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言を取り上げた際には、コメント欄が荒れたと聞きました。良質でポジティブな議論を掲げているのに、いかにも炎上しそうなネタを選んでいて、「そこにいっちゃうの」、「まずいんじゃないの」という指摘もあったように思います。炎上しやすいテーマだけでなく、「炎上」の発端になったり「炎上」している現場でよく見かけたりする人たちを、むしろ積極的に投稿者に選んでいる印象もあります。有名ブロガーなど、どこかで見たことがある人も多いので、これで果たして新しい言論空間が生まれるのか、疑問でした。

<松浦>ご指摘のような点がありつつも、一般論として、あの局面でニュースメディアとして橋下さんの発言にまったく触れないままでいいのか、という問題もあります。ですから、やる前からあまり深刻に考えずにいちどチャレンジしてみて、その中からポジティブな意見を見つけ出していくということをやらなければいけないと思って、挑戦しました。

<藤代>ウェブでは、「エロと炎上が飯の種」と法則があって、アクセスを集めるのと引き換えに、コメント欄などが荒れてしまうこともあるのですが、ハフィントン・ポスト全体としてはどうでしょうか。 ・・・ログインして読む
(残り:約4069文字/本文:約8610文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。