西森路代(にしもり・みちよ) フリーライター
フリーライター。1972年生まれ。愛媛と東京でのOL生活を経て、アジア系のムックの編集やラジオ「アジアン!プラス」(文化放送)のデイレクター業などに携わる。現在は、日本をはじめ香港、台湾、韓国のエンターテイメント全般について執筆中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)がある。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
独身男性が彼にイメージしていたこと
9月28日に女優の吹石一恵さんとの結婚を発表した福山雅治さん。その2時間前には、芸人の千原ジュニアさんも結婚を発表しました。
福山さんの結婚発表後は、「最後の砦が……」とか、「つらすぎて早退した」「仕事できない」などのツイートが見られ、そのことがワイドショーやニュース番組でも報じられたほか、所属する事務所、アミューズの株価が暴落したなど、話題にはこと欠きませんでした。
ツイートのいくつかは、ネタのような部分もあるのかとは思いますが、おめでたいと思う一方で、私もちょっと衝撃を受けました。
とはいえ、私は千原ジュニアさんのお笑いライブには行ったことがありますが、福山さんは映画やテレビに出演しているのを見るくらいで、ファンと言えるほどではありません。しかし、なぜかショックを受けたのです。
その気持ちを冷静に分析してみると、千原ジュニアさんも福山さんも、結婚にさほど期待しているように見えなかった……というのが大きいと思います。
例えば、ジュニアさんは、2012年にスタートした『結婚できない司会者と嫁いる芸人』(テレビ朝日系)という番組に“結婚できない司会者”として何度も出演。その中で、西島秀俊さんの7箇条よりも多い結婚に対する10箇条を掲げていたりと、その要求が細かいということで、世間的に「これは結婚は遠そうだ……」というイメージがあったのではないかと思います。
福山さんにしても、あれだけモテる人がここまで結婚しないということは、きっとなんでも自分でできてしまうんだろうし、イケメンでありながら下ネタを言ったり、男性の仲間といるほうが楽しそうだから、やっぱり身勝手ながらも「結婚しなさそうだな」というイメージを抱いていたのです。
そして、そんな勝手に自分で取捨選択した情報でできあがったイメージから、千原ジュニアさんや福山雅治さんは、どこか結婚という制度とは遠い、良い意味でアウトローな存在であると見ていたところが自分の中にあったのです。
ところが、最近結婚した国分太一さんに対しては、個人的にあまり衝撃がありませんでした。
それは、国分さんが結婚不適合者的なキャラクターで見られることの少ない人であったからかもしれません。これが、中居正広さんだったら、結婚に向いていないという発言を自分でもしているため、やはり衝撃を受けることでしょう。
結婚に向かないキャラになる人は、自らが「自分は
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