日本も文化的にはようやく先進国並みに?
2015年10月21日
「えっ、これすごい」「なんか楽しそうだよね」「男の人が優しそう」
日曜の午後、そんな若い人たちの素直な声が混雑する展覧会場に響いていたのは、12月23日まで東京都文京区の永青文庫で開催中の「春画展」。
通常、美術展の中心となる客層は、中年以上の女性だ。ところがこの展覧会は、休日では大学生や20代、30代が半分を超す。それ以外はかなり年配の老人も含めて、男女、同性のグループなどあらゆる世代にまたがっていた。「コギャル」風の若い女性も。混雑する展覧会でいつも中心となる中年女性のグループは意外に少ない。
実は、あらゆる世代が集った国会前の安保法案デモさえ思い浮かべた。
この展覧会のもとになったのは、2013年10月から翌年初めまでイギリスの大英博物館で開かれた「春画:日本美術の性と快楽」(Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art)である。
多くが日本から出品されたこの展覧会を日本でも開催できないかという声は、筆者も耳にした。
ところが大英博物館の春画展に尽力し、今回の展覧会にも出品している画商の浦上満氏は、「20以上の美術館に断られ続けてきましたからね」と『美術手帖』の10月号で述べている。
噂によれば、
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