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なぜ、ハロウィンにクリスマスは負けたのか?

若者心を掴んだ外国産イベントのカタチ

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 毎年10月の週末、東京の六本木や渋谷など繁華街で仮装した若者たちがあふれ返る光景を見たことがあるでしょうか? 

 小売業でもハロウィン限定商品やハロウィンセールが活発に行われるようになるなど、近年、日本では若者を中心にハロウィンが急速に盛り上がっていると言われています。実際、2014年のハロウィンの市場規模がバレンタインデーを上回ったという調査も出ているほどです。

仮装した人たちで埋め尽くされた渋谷駅前=拡大2014年10月31日の東京・渋谷駅前はこんな盛り上がりに

 でも、なぜハロウィンが若者の間でここまで盛り上がりを見せるようになったのでしょうか? 

 既存の記事を見ていると、「ディズニーランドがハロウィンイベントを恒例化したことで知名度が広がったから」「元々あった日本の仮装文化と結合したから」「SNSが普及に拍車をかけたから」という分析が多いようです。

 確かにそれらも盛り上がりに影響を与えた重要なファクターであるとは思いますが、今回はマクロな視点でより深い分析をして行きたいと思います。

 そのために、国内産イベントと外国産イベントの対比、それから外国産イベントの中での比較、という2段階に分けてハロウィンが流行した背景を見て行きましょう。

 また、私自身もハロウィンで仮装を楽しむ若者世代の一人ということもあり、当事者として実際に体験した視点も織り交ぜつつ、この現象を見て行こうと思います。

(1) なぜ、日本古来のお祭りよりも外国産イベントがもてはやされるのか?

 ハロウィンが流行する以前から、クリスマスやバレンタインデーなどを若者が楽しむことに対して、「若者は日本古来のお祭りについては全然興味を示さないのに、外国産のイベントに飛びつくなんて、日本の文化を大切にしていない!」という批判がしばしば言われてきたかと思います。

 単純に「欧米被(かぶ)れだから」「ミーハー(新しい物が好き)だから」という見解もあるでしょう。

 ですが、注目して欲しいのは、そのような「外国産イベントに関するプラス点」ではなく、「国内産イベントに関するマイナス点」のほうです。

 なぜ、若者は国内産イベントを敬遠するのか? その最も大きな理由が

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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