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資生堂は女性活躍推進に失敗したのか?(上)

時短はもはや時代遅れ。的外れな資生堂批判は止めよ

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

 11月9日にNHKニュース番組『おはよう日本』で特集された「資生堂ショック」が大きな話題となっています。

 資生堂が、子育てによる短時間勤務(以下、時短)中の美容職社員に対して、遅番や土日勤務を求めていたことが判明。これまで女性活躍推進で、子育て中の女性でも働きやすい環境を作ってきた同社が、一見後退したかのように見える施策を打ち出したことは大きなインパクトを与え、批判の声も多数上がりました。

資生堂ショック拡大「資生堂ショック」を報じたNHK「おはよう日本」のサイト=NHKオンライン
 でも、なぜ資生堂は方針を転換したのでしょうか? 

 これについて既に他の媒体でもたくさんの記事が上がっていますが、ここでは社会全体をマクロに捉えて、2つの「そもそも論」に注目したいと思います。

 1つ目が「時短の問題」、もう一つが「サービス業・小売業の問題」です。

男親不在の議論

 まず、資生堂の新たな取り組みは、決して後退ではありません。

 普段女性活躍を推進している人の立場でも後退だと判断する人もいましたが、それは完全に誤った判断です。強いて言うならば、「明後日の方向に一人で道無き道を進もうとしていたが、

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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