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来るとこまで来た?五郎丸人気に心が騒ぐ

長年ラグビーを見てきた者としては、うーむ……

青木るえか エッセイスト

 ラグビーってのは見ててすごく面白いスポーツだ。

 Jリーグが発足してサッカーの試合がやたらテレビで流れるようになったので見てみても、到底ラグビーの面白さには及ばないと思われた。動きがない、劇的な逆転がない。逆転てのは点数じゃなくて、動きの。

 ラグビーでチャージが成功したらいきなり50メートル独走トライとかあるけど、その手の事件が起きない。

 それについては、ワールドカップの決勝クラスの、ブラジルvsアルゼンチン級の試合になると「ラグビーと同じぐらい面白い!」ということがわかったが、そんな試合はそうそう見られない。Jリーグ中継ばっかりやってるのを見ながら「ラグビーのほうがナンボか面白いのに」とぼやいてました。

「五郎丸ポーズ」のブロンズ像拡大「五郎丸ポーズ」のブロンズ像までできた=東京都千代田区
 しかし最近のこのラグビーの盛り返しはどうですか。

 すべて五郎丸のおかげです。

 ありがとう五郎丸。

 そんなわきゃないだろう!

 流行語大賞に『五郎丸ポーズ』って一体なんなんだ。……いや、「五郎丸ポーズって一体なんなんだ、流行語大賞だっせー」と言っている人は10万人単位でいると思うのでいっしょのこと言うのはイヤだけど、でもやっぱり五郎丸ポーズが流行語大賞にノミネートってのはださいと口から出る。こらえても出る。

「ラグビーまわりの文化」が引っかかる

 そもそも私は五郎丸がもてはやされる風潮が面白くない。好みの女性のタイプを聞かれて「一歩(だか三歩だが)後ろを歩いてくれるような女性がいい」とか言ったらしいが、そんなことは言われたって別に驚かない。いかにも言いそうだなと思うばかりである。

 私が好かんのはそんなところではない。 ・・・ログインして読む
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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

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