メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

古舘伊知郎さんは、とにかく向いてなかった

「やりづらそうな様」は競輪実況の時と同じ感じ

青木るえか エッセイスト

 古舘伊知郎さんが『報道ステーション』を降りるんだけど、これはやっぱり「ある筋の圧力により降板させられた」ものなのだろうか。

4月からは「新しいジャンル」に挑戦するという4月以降は「新しいジャンル」に挑戦するという
 会見によれば「ものすごい不自由な12年でした」っていうんだから、窮屈な思いはしてたんだろう。

 でも、そんな、政府筋とかを怒らすようなこと言ったりしてたかなあ。いや、言わないように自制するのが窮屈だったって話なのか。

 私は「保守」と聞いただけで反射的にあとずさりしたくなるし、スポーツの国際試合とかでは、相手チームを応援してしまうほうなのだが(これは反日活動というよりは、「ニッポンがんばれ」で一体になってる集団の中では居心地悪い、というような気持ち。これが日本をあげて反日応援だったら日本を応援……はしないかやっぱり)、そういう人間にとって『ニュースステーション』は見ていてあんまりイライラしない番組であった。

 当然、引き続いての『報道ステーション』も見ていたけれど、前ほどは見なくなった。古舘伊知郎さんがどうも居心地悪かったから。

 窮屈だった、ってのはほんとにそうなんだろうな。いかにもやりづらそうだった。それは10年以上続いたつい最近もずっと、やりづらそうにしてたし。

競輪実況の時の「お客さん感」

 でも、私の感じる「古舘のやりづらそうな様」と古舘さんが感じている「自分のやりづらさ」にはたぶん食い違いがある。

・・・ログインして読む
(残り:約1912文字/本文:約2503文字)