最大の障害を経たプロジェクトはいまだ道半ば
2016年01月21日
2016年1月13日、一部スポーツ紙にSMAP解散、あるいは分裂危機という内容の記事が掲載された。
その後SMAPの所属するジャニーズ事務所側は、代理人を通して「一部メンバーの独立について協議・交渉中」であることを認めた。テレビのワイドショーや情報番組だけでなくニュース番組でも大きく取り上げられた。だが真偽の定かでない話も多く、情報は錯綜した。
そこでSMAPの5人が今回の騒動を謝罪した。
その雰囲気は重苦しいという一語に尽きた。話された内容にもすっきりしない、もどかしい部分が残った。
しかし一方で、彼らがグループ存続の方向を打ち出した事実を忘れてはならないだろう。
その表情には苦渋の色が浮かんでいたし、今後の活動がどのようなかたちになるのかについても、現状は不透明なままだ。
とは言え、いずれにしてもSMAPは存続という方向を選択した。
中居正広は、番組中で「SMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかということを、改めて強く感じました」と語った。それはおそらく、最初の報道があって以来、予想を超えて大きく巻き起こったファン、そして世間の人々のグループ存続への声の高まりを指してのことだろう。
今回、報道を受けてまずファンが、アクションを起こした。
すでにニュースにもなったように、SMAP最大のヒット曲である『世界に一つだけの花』の購買運動が呼び掛けられ、さっそくオリコンデイリーチャートで9位(2016年1月14日付)にランクインするなど、さまざまなかたちでファンとして支援の意思を彼らに伝えようという動きが自然発生的に生まれた。
同じような例として思い出すのは、
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