2016年02月02日
妊娠14週目のユカさん(41)は今、緊張の日々をおくっている。39歳で第1子を不妊治療して授かったが、どうしてももうひとり欲しくなり、産後まもなく第2子の不妊治療をスタート。
現在、妊娠中だが、高齢なので流産しないよう、毎日、朝晩と「ママとパパのところに無事に産まれてきてね」とおなかの赤ちゃんに話しかけて過ごしている。
適度に身体を動かすため散歩をするように心がけてはいるが、外出時には身体を冷やさないよう、腹巻き+レッグウォーマー+冷え取り靴下2枚重ねに膝まであるダウンコートを羽織っている。
この日はさらに、「転ばない」よう、スニーカーにポシェットを斜めがけした姿で現れた。
数年前に別の取材で会った時は、2週間に一度は近所の高級美容院でお手入れをしているという髪は艶々、真冬でも薄手のニットワンピースにハイヒールという出で立ちで、住まいのある東京・麻布界隈を闊歩していた。
ともすれば20代と言っても通用しそうな外見で、持ち物はすべて、エルメスなどのハイブランド。眩しいほどの、マダムライフを満喫していた。
それが別人のように外見が様変わりしている。「まったくブランド物に興味がなくなった」、とも言うではないか。
ユカさんは、外には「妊婦に優しい飲み物やスイーツがあまりないし、子供がいるから」と、高級マンションの最上階にある自宅に私を招き入れ、お洒落なカップにホットミルクとドライフルーツを皿に盛って、ひと息ついてから話し始めた。
最初の妊活は、リミットと言われる39歳の時だった。
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