勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家
1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
妻に謝罪と不倫の原因を求める異常さ
自民党から参議院選挙への出馬が取りざたされていた作家の乙武洋匡氏の不倫問題が発覚し、世間を大いに騒がせています。
テレビ等では政界進出が取りざたされている有名タレントの不倫としてゴシップ的に扱われていますが、ネットでは不倫そのものが批判を浴びているというよりも、(1)乙武氏の公式ホームページで妻が「私にも責任の一端がある」と謝罪した点、(2)乙武氏が不倫に至った理由として「息子が生まれ妻が母になったから」と述べた点が、主に批判の対象になっているように見えます。
ということで、まずは妻も「私にも責任の一端がある」と謝罪した問題について見ていきましょう。
乙武氏の妻がどのような価値観を持っているか分からないので、安易な断定をすることはできませんが、不倫行為の当事者ではない妻が公に向けて謝罪文を載せるというのは、明らかにおかしな話です。
仮に夫の不倫が
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