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「あさが来た」から見る恋愛ドラマの可能性

視聴者を揺さぶった「ヤキモキ」

西森路代 フリーライター

 ディーン・フジオカなどの新しいスターを生み出し、平均視聴率は関東地区で23.5%と、朝ドラとしては今世紀最高の記録を樹立した「あさが来た」。

 好評の理由にはさまざまなものがあると思うが、個人的には、このドラマは、恋愛を描いたドラマということで成功したと思う。

「あさが来た」で五代友厚役を演じるディーン・フジオカさん=NHK提供拡大「あさが来た」で五代友厚役を演じるディーン・フジオカさん
 しかし、昨今は恋愛ドラマの人気が落ちているというのに、恋愛ものが受けるとはどういうことなのか?と思うかもしれない。

 現在、恋愛ドラマが不調なのは、第一の目的を「恋愛」においているだけだからではないだろうか。

 恋愛それ自体が目的になると、ストーリー展開も恋愛を中心に動くものになってしまうから、恋愛というテーマに興味のない人を振るい落としてしまう。

 しかし、「あさが来た」のように、全体的には、ヒロインが自らの手で事業を成功させていく姿を描くという目的があり、その中で、ヒロインや、そのほかのキャラクターの恋愛が描かれるというほうが、恋愛の部分が際立って見える。

 しかも、恋愛ドラマと聞くととにかく甘いものを想像して敬遠する人もいるが、恋愛の要素自体は否定していない人もいて、そんな人にも受け入れられるのではないかと思う。

一筋縄ではいかない恋愛関係

 恋愛を描いたシーンというものは、人によって受け止め方はそれぞれで、今や「キュンキュンしたい」人は、キュンキュンするシーンが連続して出てくる映画をお金を払って見に行くことも可能であるし、そのビジネスモデルで成功する作品も次々と出てきていて、確立しつつある。

 しかし、その手法をテレビにもってくるのは、また違う。

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筆者

西森路代

西森路代(にしもり・みちよ) フリーライター

フリーライター。1972年生まれ。愛媛と東京でのOL生活を経て、アジア系のムックの編集やラジオ「アジアン!プラス」(文化放送)のデイレクター業などに携わる。現在は、日本をはじめ香港、台湾、韓国のエンターテイメント全般について執筆中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)がある。

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