「俺の快適は、都民の快適。俺の成長は、都民の幸福」
2016年06月01日
舛添要一さんの数々の疑惑の支出問題について、「公私混同」「ケチ」「せこい」などなどとまとめられている。でも彼は、一度も「公私混同」とも、「ケチ」とも「せこい」とも思ったことはないだろう。
三島憲一「舛添批判も重要だが、マスゾエ流の横行こそが問題――ちょろまかしにはじまる構造汚職と『上から目線』」(WEBRONZA)
が、それだけでなく、そこから先も、彼の中では理屈が立っていて、数々の支出は正しい、それどころか必要、そう思っていたと私は思う。
で、その理屈、たぶんこうだ。
「俺の快適は、都民の快適。俺の成長は、都民の幸福」
こういう理屈の上で、領収書をもらっていたから、どこでも、いつでも、こそこそでなく、堂々ともらっていたと思う。
その集合体が一覧表と相成り、連日連夜、東京都民のみならず、日本国民に開陳されている。でもご本人には、正しいことの積み重ねでしかなく、一覧表が作られるなどとは思ってもいなかったろう。
頭のいい人にしては、ぬかっている。もう少し慎重になってもよさそうなもので、不思議といえば不思議ではある。
誰もがそう思うだろうから、マスコミ各社のみなさまも
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