2016年06月07日
女性の「自分らしさ」と「生きやすさ」を考えるクロストーク 「第3回 女性が感じる職場の悩みと働きやすい環境を考える」 6月18日(土) 無料!
前回に引き続き、「空飛ぶキャバクラ」として大きな批判にあった「HIS×東大美女図鑑」のキャンペーン問題について見て行きたいと思います。
前回は、この企画は「男性からお金を得るために女性の性的な面を接待や集客の道具に使う」という手法が性差別であるという証明に加えて、社会的責任を問われる大企業が“JDビジネス”というグレーなものを行ったところに問題があると述べました。
今回は、このキャンペーンのリスクを検証するとともに、メディアの問題について論じて行きます。
サービスを提供する場所が飛行機という公共の場であることも、今回の企画が問題視された一つの原因だと考えられます。もちろんクローズドな空間であれば問題無いとは言えませんが、飛行機という公共空間であるため、準性的なサービスが他の乗客のすぐ隣で展開されると予想されました。それを不快に感じる乗客は当然いるでしょう。
また、このようなサービスを展開した時の危険性が十分に考えられていないということも、問題だったと言えます。旅行やフライトに対するニーズを持った客ではなく、「性的充足」を目的としたお客が集まると考えられるわけですから、“客の質”は落ちると予想されます。そこにセクハラやストーカーなどの危険行為に及ぶ可能性の高い人物が紛れ込むリスクは、当然のごとく高くなると言えるでしょう。
たとえば、乗客がセクハラ的な行動
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