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 前回に引き続き、「空飛ぶキャバクラ」として大きな批判にあった「HIS×東大美女図鑑」のキャンペーン問題について見て行きたいと思います。

[1]HIS炎上は社会的責任意識の欠如が原因だ

 前回は、この企画は「男性からお金を得るために女性の性的な面を接待や集客の道具に使う」という手法が性差別であるという証明に加えて、社会的責任を問われる大企業が“JDビジネス”というグレーなものを行ったところに問題があると述べました。

 今回は、このキャンペーンのリスクを検証するとともに、メディアの問題について論じて行きます。

リスクの高さを考慮しなかったのか?

 サービスを提供する場所が飛行機という公共の場であることも、今回の企画が問題視された一つの原因だと考えられます。もちろんクローズドな空間であれば問題無いとは言えませんが、飛行機という公共空間であるため、準性的なサービスが他の乗客のすぐ隣で展開されると予想されました。それを不快に感じる乗客は当然いるでしょう。

 また、このようなサービスを展開した時の危険性が十分に考えられていないということも、問題だったと言えます。旅行やフライトに対するニーズを持った客ではなく、「性的充足」を目的としたお客が集まると考えられるわけですから、“客の質”は落ちると予想されます。そこにセクハラやストーカーなどの危険行為に及ぶ可能性の高い人物が紛れ込むリスクは、当然のごとく高くなると言えるでしょう。

 たとえば、乗客がセクハラ的な行動

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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