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 これまで3回にわたり、「空飛ぶキャバクラ」として大きな批判にあった「HIS×東大美女図鑑」のキャンペーン問題について見て来ました。

 第1回は、性差別の概念の解説と企業の社会的責任について、第2回は企画のリスクやメディアの影響について、第3回は性差別に絡んだ企業の炎上事件が繰り返される原因についてでした。

[1]HIS炎上は社会的責任意識の欠如が原因だ
[2]HIS炎上、メディアがもたらす炎上再生産 
[3]HIS炎上、誤った謝罪で再燃を招く者たち

 最終回の今回はそこから発展して、「性差別だとして企業の企画が炎上するケースと、進まない女性活躍推進の問題との間に見える共通点」について論じて行きたいと思います。

就職説明会でも起こる女性差別

合同企業説明会拡大就活する女子学生に「性的」な魅力は必要ないはずだ=都内の合同説明会で(本文とは関係ありません)
 HISの企画が中止になった翌週の5月20日に、「美しすぎず、ちょうどいい感じの美人な人事担当者がいる4社合同説明会」(4社=プロトコーポレーション、ネットプロテクションズ、ヴィックスコミュニケーション、アイ・エム・ジェイ)という企画が中止になるというニュースがありました。

 これも女性の美を性的な視点から強調した企画であり、確実に性差別的であると言えます。説明会を聞きたいという就活生のニーズに対して、そのような性的な視点は本来必要ありません。HISの件と同様に中止になるのは当然のことでしょう。自社の社員が対象なので、セクハラにも該当すると言えます。

 また、「美しすぎず」というところが、

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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。民間企業の経営企画部門や経理財務部門等で部門トップを歴任した後に現職。現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱う。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。株式会社リプロエージェント代表取締役、市民団体パリテコミュニティーズ代表理事。所有する資格数は71個。公式サイトはこちら

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