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赤根那奈インタビュー、宝塚時代からの思い(下)

ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』出演

岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター


赤根那奈インタビュー、宝塚時代からの思い(上)

※インタビューは11月1日に行われました。

拡大ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」に出演する赤根那奈=斎藤泉撮影

愛加あゆ、一番理解してくれるかけがえのない妹

――今回の作品は、家族の絆を描く物語です。赤根さんは、宝塚で一緒に活躍されて、今は同じく女優として活動されている妹の愛加あゆさんがいらっしゃいます。いつも仲良く、お互いとても家族を大事にされている印象です。

 宝塚に在団中はずっと妹とふたりで住んでいて、トップ娘役になる前も後もそれぞれ同じような境遇だったので、お互いに一番わかりあえる存在でした。妹の悩みも痛いほどわかるし、私の悩みも妹が一番理解してくれていました。かけがえのない妹だなと思います。どの兄弟姉妹にも負けないくらい仲が良いと思います。中学を卒業して親元を離れて関西に住んでいるので、親からすると、私たちはその年代で止まっているといっても過言ではないんですね。ですから、両親は作品が上演されるたびに見に来てくれますし、家族全員仲が良いと思います。

――宝塚時代のことも少し伺わせてください。赤根さんは、6年間という長い間トップ娘役として活躍されていました。若くしてトップスターになられた柚希礼音さんとのコンビは、フレッシュなコンビからどんどん大人のコンビへと変遷していく過程がとても魅力でした。ご自身たちは、どのような気持ちで6年間を過ごされたのでしょうか。

 柚希さんがなんでもできる方で、100年に1人の男役さんと言われるぐらいの凄(すご)い方だったので、柚希さんの足手まといになるまいとがんばるがゆえに、自分をちょっと苦しめる部分があったり、自分のコンプレックスや弱い部分との闘いの6年間だったなと思います。あっという間で、あまり記憶がないぐらいです。だからこそ、なぁなぁの関係にはならず、常に新鮮さを持ち続けていたと思います。

ジュリエット熱は、誰よりも熱かった

――トップ娘役になられた初期の頃は『ロミオとジュリエット』初演のジュリエットが、後期は『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』で演じられたジョセフィーヌが印象的な役どころでした。ご自身では、思い入れなどはありますか?

 宝塚在団2年目の時に、同期の明日海りおとウィーンに『エリザベート』を見に行ったんですね。その時に、別の劇場で『ロミオとジュリエット』が上演されていて、その時に初めて見たんです。「『ロミオとジュリエット』なんて、クラシカルで絶対面白くないよ」なんて言っていたのですが、見たらふたりともハマってしまって。あのロックテイストの斬新な『ロミオとジュリエット』を見て感動して、帰国してから、いろんな人に「あれは絶対日本でやるべきだ」「私はジュリエットがやりたい!」と言っていました。しかも、あのウィーン版をやりたいと言っていたのですが、とはいえ夢はそうそう叶(かな)うものではないと思っていたら、ちょうどトップ娘役にならせていただいた時に、星組で上演することがわかって。もう、あの時の高揚感は忘れられないです。そのテンションのまま、初演の時は演じていました。ジュリエット熱は、誰よりも熱かったという自負があります。

◆公演情報◆
ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
2017年2月7日(火)~2月28日(火) 日生劇場
[スタッフ]
脚本:ジョン・オーガスト
音楽・詞:アンドリュー・リッパ
演出:白井晃
[出演]
川平慈英/浦井健治/霧矢大夢/赤根那奈(夢咲ねね 改め)/藤井隆/JKim/深水元基/鈴木福・りょうた(Wキャスト)/鈴木蘭々/ROLLY
公式ホームページ
〈赤根那奈さんプロフィル〉
富山県出身。2003年に宝塚歌劇団に入団、月組に配属。夢咲ねねとして活動を始める。08年星組に組替え。09年、『太王四神記 Ver.II-新たなる王の旅立ち-』で星組トップ娘役に就任。在団中の出演作は『ロミオとジュリエット』、『ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-』、『オーシャンズ11』、『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯に-』など。13年には台湾公演にも参加。15年5月『黒豹の如く/Dear DIAMOND!!』で退団。15年7月『サンセット大通り』で退団後初舞台。16年4月には『1789 -バスティーユの恋人たち-』でヒロインを演じた。「夢見るシアター」(KTV)のナビゲーターも務めるなど、幅広く活動している。

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筆者

岩橋朝美

岩橋朝美(いわはし・あさみ) フリーエディター、フリーライター

映画関連のムック・書籍の編集に携わった後、女性向けWEBメディア・Eコマースサイトのディレクションを担当。現在はWEBを中心に、ファッション・美容・Eコマースなど多様なコンテンツの企画、編集、取材、執筆を行う。また、宝塚やミュージカルを中心とした舞台観劇歴を生かし、演劇関連の取材や執筆も行う。

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