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寄り添う、最後の日まで

【月刊タカラヅカ】雪組、早霧せいな・咲妃みゆ退団へ

河合真美江、谷辺晃子


 【朝日新聞紙面より】「いい夫婦の日」の11月22日、ずっと連れ添ってきた雪組トップコンビ、早霧(さぎり)せいなと咲妃(さきひ)みゆがそれぞれ退団会見をした。

コンビ2年、異例の同時刻発表

拡大退団会見に臨む早霧せいな=大阪市北区、滝沢美穂子撮影
 「男役にあこがれ、この道1本で来た。今後はクエスチョン」。早霧は大阪市内で会見した。雪組は「ルパン三世」から4作連続で宝塚大劇場の客席稼働率100%超の記録を打ち立てた。クールな美貌(びぼう)に熱いハートを秘めた、たぐいまれなるリーダー。黄金時代を築き、バトンを渡す。

 今年3月、「るろうに剣心」の宝塚大劇場公演が終わったとき、退団の考えを咲妃に伝えた。「一緒に退団させてほしい」と言われ、「最後までともに歩んでいけたらいいね」とこたえた。雪組の仲間には11月20日に伝えた。「同じ目標に向かって、もう走ることができないのかと思うと、グッときた」

 早霧は宙(そら)組から、咲妃は月組から組替えしてきてコンビを組んだ。それから2年あまり。「縁で結ばれていた。彼女なしにいまの私はない」と言い切る。「一生懸命私についてきてくれて、その姿をファンのみなさんが応援してくれた」。感謝の言葉を連ねるうち、目がうるんだ。

拡大退団会見をする咲妃みゆ=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影
 勝負服はやっぱり白。「この日のために2カ月前に買った」というワンピースを着て、咲妃は兵庫県宝塚市の歌劇団で会見に臨んだ。早霧の会見の2時間ほど後のことだ。

 同時にトップになり、同じ時刻に退団が発表され、会見も同じ日、という異例のコンビになった。「おこがましい気持ちもありますが、神様が、最後にこういう機会をプレゼントしてくださったのかな」。ピカイチの演技力を誇る希代の娘役は言葉を詰まらせた。早霧と一緒に卒業すると決めていた。「それしか考えられなかった」と明かす。

 「まさか私がタカラジェンヌになれるとは夢にも思っていなかった。いままでの日々すべてが宝物」。そして、「何よりも早霧さんの相手役をさせていただいたことが大きな出来事。宝塚で培った信念を持って、たくさんのことに挑戦したい」と晴れやかに語った。

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