メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

『真田丸』、最終回までずっと怒りっぱなしで…

明治座か帝国劇場でスピンオフ『戦国レビュー真田丸』ショーを見たい

青木るえか エッセイスト

『真田丸』の謎を解明する旅

 ついに『真田丸』も終わった。

 真田丸拡大「真田丸」=提供・NHK
 50回ぜんぶ見た大河ドラマなんて何年ぶりだか。しかしそれは断じて!よくできたドラマだったから、ではない!(と叫ぶ)

 『真田丸』をすばらしい大河だと思っているとか好きだとか思われるのはご免こうむる。

 毎回熱心に、録画を繰り返して見たりしたというと「またまた〜スキなんでしょなんだかんだいって」とか言われたりするが迷惑千万。第二次大戦中、アメリカは日本を研究しつくしたというが別にそれは日本のことを「スキ〜♥」だったからじゃあるまい。

 私にとっての『真田丸』50回の旅は「真田丸というものの謎を解明するため」の旅であった。

 『真田丸』に“見させる力”はあった。で、見てしまうと、すごくハラがたってくるのである。なら見るのをやめりゃいいのだが、気になるところがあって、あるいはヒキのようなものがあって、見る。するとすごくハラがたつ。この繰り返し。このループにはまって50回。この「断ち切れなさ」の理由を探し続けた一年。

 初回、まさかこんなことになるとは思わず、なんとなく見てみたところ、平岳大演じるところの武田勝頼が哀れで哀れで、これほど可哀想な(かつ美しい)勝頼退場の映像などありえぬ、とさえ思った。

 が、次週第2回。第1回で消えたと思った勝頼が出てきて、幻想の武田信玄の前にひざまずいて「父上〜〜」とかえんえんと悔恨の言葉を述べまくるという超蛇足! すべてダイナシ! おまけにその幻想の武田信玄が、伝説の殺陣師・林邦史朗最後の姿であった、とかいう話題が公式だか非公式だかに流れ出し、蛇足どころかムカデ級に「余計なことしないでくれよ〜(泣)」感をかもしだした。

かっこいい人物が豊富に登場して、脱落していく

 今思えば、この初回と第2回で

・・・ログインして読む
(残り:約2998文字/本文:約3772文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

青木るえかの記事

もっと見る