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中谷美紀主演、舞台『黒蜥蜴』

江戸川乱歩の傑作を、三島由紀夫が戯曲化した究極のエンターテインメント!

梅田芸術劇場提供


拡大『黒蜥蜴』に出演する、中谷美紀(左)と井上芳雄

 『黒蜥蜴』は三島由紀夫が残した最高傑作戯曲の一つと称されている代表作で、美貌の女盗賊“黒蜥蜴”と名探偵“明智小五郎”が繰り広げる耽美と闇の世界。怪奇小説を世に送り出した江戸川乱歩の傑作を、三島由紀夫が戯曲化した究極のエンターテインメント。主演の“黒蜥蜴”役には中谷美紀、探偵“明智小五郎”役に井上芳雄を迎え、演出は、日本でも『テレーズ・ラカン』や『ナイン』、『ETERNAL CHIKAMATSU』など、数多くの作品を手掛けている英国人演出家・デヴィッド・ルヴォーが担う。デヴィッド・ルヴォーと出演者からコメントが届いた。

【演出家デヴィッド・ルヴォーより中谷美紀、井上芳雄についてのコメント】
◆中谷美紀さんについて
 黒蜥蜴役は、まず目を見張るような絶世の美女でなければなりません。同時にある種の緊張感を持ち、何かに駆り立てられている女性で、謎めいており、この人のことを知りたいと、周囲に思わせる磁力の持ち主。中谷美紀さんは、そのすべての要素にかなうだけでなく、繊細な部分も併せ持っていて、申し分ありません。

◆井上芳雄さんについて
 明智は、完全にアウトサイダーであり、ハンフリー・ボガートのようなハードボイルドですが、まっとうなモラルも併せ持っています。『ルドルフ ザ・ラスト・キス』(2012年 帝国劇場)でご一緒した井上芳雄さんは、他者からの共感を呼ぶことができる才能に恵まれた俳優で、クールで知性的な点でも、明智にふさわしいでしょう。もう王子様役は十分でしょうから(笑)、新たなハードボイルド役に期待しています。

「言葉の魔術師」、人を抵抗なく説得する天才なのでは

【中谷美紀コメント】
◆出演にあたって
 今回、江戸川乱歩が創作し、三島由紀夫が書かれた物語をデヴィッド・ルヴォーさんが演出されるということで、三島さんが巧みに描かれた文章を表現することは容易なことではないですし、とても大きな劇場で演じるということに恐れを抱き、逡巡もしたのですが、やはり心が動いてしまい、出演させていただくことを決めました。ルヴォーさんとスタッフの方々が温かく支えてくださるということと、また、井上芳雄さんという素晴らしい明智小五郎さんにもめぐり会えるようですので、自らの身を委ねてみたいと思います。

◆「黒蜥蜴」という作品の魅力
 耽美的でありながら、毒も含んでいて、きちんとエンターテイメントになっている、とても分かりやすい物語であるということが、この作品の魅力なのではないでしょうか。

◆演出家デヴィッド・ルヴォー氏について
 「言葉の魔術師」という感じで、人を抵抗なく説得する天才なのではないかと思っています。人の不安材料を取り除いたり、ご自分の世に引き込む力がある方だと思うので、ぜひ私も魔法にかけて頂きたいと思っています。

◆井上芳雄さんの印象
 私自身は本作が舞台4作目と経験がありませんが、井上さんはミュージカルスターであることはもちろん、ストレートプレイでも実のあるお芝居をなさる方ですので、いろいろ教えて頂き、助けて頂けることを期待しています。

「こんなことってあるのかな」…素敵な印象しかありません

【井上芳雄コメント】
◆出演にあたって
 この作品をやりたいと感じた一番の理由はルヴォーさんの演出だということです。過去に『ルドルフ ザ・ラスト・キス』での経験が素晴らしかったので、いつかまたご一緒したいという気持ちがあり、ルヴォーさんが来日するたびに顔を見せに行き、「いつかまた一緒にやりたい」と言い続けてきました。今回のタイミングでお話を頂き、是が非でもやりたいとお返事しました。

◆『黒蜥蜴』という作品の魅力
 お恥ずかしながら三島さんの作品はそこまで多く読んだことは無いのですが、もともと『黒蜥蜴』はすごく好きで、話自体に興味がありました。『黒蜥蜴』というキャラクターに魅力がありますし、作品で描かれている時代の日本は今の日本に無いものが沢山あるので、不思議な話ではありますが、ずっとすごく好きな作品でしたね。ルヴォーさんとやりたいというのは第一ではありましたが、題材が『黒蜥蜴』だったということも二重のラッキーでした。

◆演出家デヴィッド・ルヴォー氏について
 今までいろんな演出家の方とご一緒させて頂いていますが、ルヴォーさんの演出は魔法にかけられているような、演出を受けて本番中も知らないうちに彼の意図する作品の世界に連れていかれているという経験だったので、「もう一度あの中に行きたい」と思っていました。数年が経ち、お互いに日々少しずつ変化していると思うので、今の彼が何を考えて、何を表現しようとするのかを知りたいですし、一緒に良い作品を作れたらこんな幸せなことはないと思います。

◆中谷美紀さんの印象
 以前、ドラマで一度ワンシーンだけご一緒して、その時は一瞬お会いしただけだったのですが、その一瞬だけでも「ご一緒できて良かった」と思える方でした。女優さんとして素晴らしいのはもちろんなのですが、その現場で中谷さんは主演だったのにもかかわらず、現場の誰よりも気を遣っていて、「こんなことってあるのかな」と信じられない程、素敵な印象しかありません。今回、舞台で「黒蜥蜴」と「明智」としてご一緒できることを本当に光栄に思います。

【雨宮潤一役・成河(そんは)コメント】
 雨宮という役はどちらかというと若いフレッシュな俳優が適任であろうと思っていたので、お話を頂いた時は正直少し尻込みをしました。ですが、直接演出家とお話する機会を頂き、彼の演出プランやこの作品に向けた意気込みを聞くにつけ、何よりもまず「デヴィッド・ルヴォーの黒蜥蜴」というものを立ち上げる事に興味を覚えました。その一助たるべく頑張ろうと思います。

【岩瀬早苗役・相楽樹コメント】
 黒蜥蜴は舞台でも拝見したことがあったのですが、彼女の中に居る怪物のような一面をいかに見せていくか、きっと私にとって課題になっていくだろうと思っていたので、早苗役が決まったと知って純粋に嬉しかったのと同時に不安もありました。ですが、ルヴォーさんの演出でどんなところへ連れて行ってもらえるのか、最初には想像もしなかった早苗に出会えるのではないかとワクワク感もあり、今は楽しみな気持ちの方が強いです。

《ストーリー》
 世界的宝石商、岩瀬庄兵衛(たかお鷹)は、愛娘・早苗(相楽樹)の誘拐と岩瀬家の秘宝「エジプトの星」強奪を予告する女盗賊・黒蜥蜴に怯え、探偵・明智小五郎(井上芳雄)に警護を依頼した。岩瀬父娘は大阪のホテルに姿を隠したが、隣室には岩瀬の店の顧客、緑川夫人(中谷美紀)が泊っていた。実は彼女こそ黒蜥蜴だったのだ。黒蜥蜴は部下の雨宮(成河)を使って、早苗をまんまと誘拐したものの、明智は機敏な処置で、早苗を奪い返したのだった。それから半月後、厳重な警備が敷かれた岩瀬邸から、早苗が忽然と姿を消した。黒蜥蜴が家政婦ひな(朝海ひかる)の手引きで、再び早苗を誘拐したのだ。明智が駆けつけた時、早苗と引換えに、「エジプトの星」を持参せよ、という紙が残っているきりだった。指示通り、岩瀬は「エジプトの星」を黒蜥蜴に渡したが、早苗は戻らなかった。黒蜥蜴は早苗の美しさに魅せられていた。一方、そんな黒蜥蜴にひそかに恋焦がれている雨宮は、黒蜥蜴が明智を恋していることに気づき、嫉妬を感じるのだった。その頃、明智は、一度は黒蜥蜴の手にかかって殺されたと見せかけ、部下の一人に変装して本拠地に忍び込んでいた。彼もまた、純粋な美に生きる黒蜥蜴に恋していた。黒蜥蜴を捕える自信はあったが、世間の秩序の彼方に己れの倫理と美意識を築きあげている彼女を、一番深く理解し愛しているが故に葛藤する明智。本拠地には人間剥製の美術館があった。早苗もその一つに加えられようとしていたのだった。果たして、早苗の運命は?! 物語は意外な展開へと突き進んでいく。

【演出家デヴィッド・ルヴォー プロフィール】
 1957年イギリス生まれ。82年『日陰者に照る月』でウエストエンド演劇賞を受賞。同作品をブロードウェイでも演出し、トニー賞最優秀演出賞を含む4部門にノミネートされる。 88年松竹『危険な関係』で初来日。その後、東京で注目を浴びる一方、ロンドンでロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアソシエイト・ディレクターとして『あわれ彼女は娼婦』『ロミオとジュリエット』を連続上演。ロイヤルナショナルシアターでは『父』『ジャンパーズ』を。93年ブロードウェイ 『アンナ・クリスティ』でトニー賞5部門にノミネートされ、リバイバル作品賞を受賞。98年に演出した『テレーズ・ラカン』は、第1回読売演劇大賞と演劇作品賞、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。また、03年のブロードウェイ作品『ナイン』は、トニー賞最優秀ミュージカル演出賞など6部門にノミネート、ベスト・リバイバル・ミュージカル賞など2部門で受賞。 近年の主な演出作品として、2014年日生劇場ハロルド・ピンター作『昔の日々』(出演:若村麻由美、麻実れい他)、2016年2月シアターコクーンにて谷賢一作『ETERNAL CHIKAMATSU』(出演:深津絵里、中村七之助他)、2016年10月にニューヨークのパブリックシアターにてレイチェル・ワイズ主演『プレンティ』。

<配役>
■ 黒蜥蜴・・・中谷美紀
■ 明智小五郎・・・井上芳雄
■ 岩瀬早苗・・・相楽樹
■ 家政婦ひな・・・朝海ひかる
■ 岩瀬庄兵衛・・・たかお鷹
■ 雨宮潤一・・・成河

◆公演情報◆
舞台『黒蜥蜴』
2018年1月9日(火)〜28日(日)東京・日生劇場
2018年2月1日(木)〜5日(月)大阪・梅田芸術劇場メインホール
※一般発売:2017年9月30日(土)〜
[スタッフ]
原作:江戸川乱歩
脚本:三島由紀夫
演出:デヴィッド・ルヴォー
[出演]
中谷美紀、井上芳雄、相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河
一倉千夏、内堀律子、岡本温子、加藤貴彦、ケイン鈴木、鈴木陽丈、滝沢花野、長尾哲平、萩原悠、藤田玲、松澤匠、真瀬はるか、三永武明、宮菜穂子、安福毅、山田由梨、吉田悟郎
公式ホームページ

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