「最もロマンチックな面を表現したかったのは、瞳の演技でした」
2017年06月16日
このたび、来日したユン監督に映画のこと、そしてなぜ「初恋」や「自然」にこだわって作品を作るのか、などについて聞いた。
物語は、ビデオアーティストのリョウスケ(眞島秀和)と、高校時代の初恋の相手・春香(真田麻垂美)が23年ぶりに偶然出会ったところから始まる。この初恋というのは、ユン・ソクホ監督が常に描いてきたテーマである。
監督の初恋の話も聞いてみたいと伝えると、「今日は徹夜でも大丈夫ですか?」と冗談でなごませる。
ユン・ソクホ 「高校2年から2年間つきあった人がいました。でも、彼女は大学受験に受かったのに、私は失敗してしまい、環境の変化もあって別れてしまいました。その後、私が兵役に行ったことで連絡も途絶えたんですけど、放送局に勤めていたころ、電話で連絡をとったことはあったんですね。そのころ、私たちは40代半ばで、25年ぶりくらいだったから、お互いにそうなんですけど、声を聴いたときに、どこか別の人のような感覚があって、それ以上会うことはなかったんです」
高校の頃の初恋の人と40代でふたたび連絡を取り合うというシチュエーションは、そのまま映画にも重なる。
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