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[2]医療情報を見抜く力「か・ち・も・な・い」

山内リカ 医療ライター

「ヘルスリテラシーを身につける」ためのサイト「健康を決める力」より拡大「ヘルスリテラシーを身につける」ためのサイト「健康を決める力」より

 前回は、総合医療メディアのQlife(キューライフ)の会員アンケートをもとに、WELQ(ウェルク)の問題に端を発した医療・健康情報サイトの問題を取り上げた。ここでは、残りの主なアンケート結果と信頼の置けるサイト、記事を探すためのポイントについて紹介する。

 まず、アンケート結果から見ていこう。

<Q4:どういうときに医療・健康情報サイトを見るか>
「自分や家族、知人が病気やケガをしたとき」75.7%(109人)
「病院などで診てもらう前後に、診断や治療方針を確認するため」71.5%(103人)
「自身の知識を広めるため」43.1%(62人)

<Q5:サイトを探す際、検索結果は何ページまで見るか>
「自分の必要な情報が見つかるまで探し続ける」36.8%(53人)
「1ページ目の終わりぐらい」31.3%(45人)
「1ページ目の上位2~3サイトぐらい」17.4%(25人)

<Q6:何かあったとき、必ず見るサイトはあるか>
「ない」56.3%(81人)
「ある」43.8%(63人)

<Q7:医療・健康情報サイトの情報を信用しているか>
「どちらとも言えない」44.4%(64人)
「自分がよく見るサイトは信用している」41.0%(59人)
「全体的に信用している」11.1%(16人)
「あまり信用していない」「信用していない」3.5%(5人)

<Q9:実際に医療機関にかかった際、医師の診察結果とサイトで調べた内容が食い違うときはどうするか>
「次の診察時や電話などで、サイトの内容について問い合わせる」41.7%(60人)
「疑問に思いつつ、医師の方針に従う。サイトの話はしない」22.2%(32人)
「医師を信じて、医師の方針に従う。サイトの話はしない」16.7%(24人)
「その医師に診察してもらうのをやめる」7.6%(11人)

 今回のアンケート結果について、Qlife編集長の田中智貴氏はこうコメントする。

 「医療情報サイトを訪れるきっかけの多くが、自分や家族、知人が病気やケガをしたときや、病院などで診てもらう前後に、診断や治療方針を確認するためといった、いわば“差し迫った状況”です。ほとんどの方が検索上位だけでなく、かなりの数のサイトをチェックしていることでわかるように、すぐに答えを知りたいのです。こうした状況に対し、ウェルクに書かれた『肩こりは幽霊のせい』などに代表される怪しい情報を医療情報として掲載されることは、サイト検索結果の信頼度を下げることにもつながり、非常に困惑しています」

「口コミ」は基準にならない

 今回のアンケートでは、「信用できる医療・健康情報サイトを判断する基準」を自由記述で答えてもらった。その結果、「口コミ(書き込み)」を信頼の基準にしていると挙げるコメントが最も多く、40件近くあった。具体的には、「悪い口コミもきちんと載せている(30代・女性)」「口コミ情報が多い(60代・女性)」「口コミの評判がよい(50代・男性)」などがあった。

 この口コミを「信頼する基準」とするユーザーの現状を危惧するのは、聖路加国際大学大学院教授の中山和弘氏だ。一般の人に向けて信頼できる医療・健康情報の見方などを紹介するサイト「健康を決める力」を開設している。

 「“良い”という意見が多いと、信用できるサイトのように感じますが、

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筆者

山内リカ

山内リカ(やまうち・りか) 医療ライター

長野県生まれ。『週刊朝日』をメインに、月刊誌、医療・看護系の専門誌、ウエブサイトで医療・健康記事を執筆。著書に『がんの「苦痛」をとる治療 』(共著、朝日新聞出版)など。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです