前原誠司民進党代表は「過保護」。彼女は議員辞職してから選挙に出ればよかった
2017年09月25日
山尾志桜里議員の脇の甘さは上の世代にはなかった――「男女の一線」を越えたかどうかよりも、問われるのは「政治家の資質」
豊田真由子議員の謝罪会見、「ちがうだろ〜!!」――彼女の感覚と世論は大きくズレている
豊田真由子議員の暴言・暴行事件に思う秘書の立場――それでも彼らは永田町で生きていく…
特に交流のあった山尾議員への批判は、彼女から“裏切り”と呼ばれても仕方のないものであることは、私自身、よく自覚しているつもりだ。それでも、苦言を続けさせていただくのは、彼女は次世代のエースとなる女性議員だと考えていたからである。
9月22日、山尾議員は、地元の愛知7区に入り、支援者を前に「無所属で戦うという挑戦に力を貸してほしい」と述べ、10月10日公示、22日投開票予定の衆院選に出馬表明をした。爽やかな白いワンピースに濃紺のジャケットを羽織り、アクセサリーは時計だけだった。やつれてはいたが、それでも顔立ちの美しさは目立った。
民進党に離党届を提出してから、公の前に姿を現したのは15日ぶりのこと。しかし、集まった報道陣からは相変わらず「W不倫疑惑」についての質問ばかりが飛んだ。それも致し方ないだろう。山尾議員の「離党会見」は、記者からの質問はいっさい受け付けないという、およそ政治家らしくない対応だったからだ。
私個人としては、山尾議員が9歳年下の弁護士と男女の一線を越えたかどうかはどうでもいい。しかし、有権者の関心が「山尾議員がどう説明するのか」にある以上、記者会見で、立っていられないほど苦しくとも、答えるべきだったと、彼女の認識の甘さに呆れた。
山尾議員が“雲隠れ”中、FNNが実施した世論調査では、「(不倫疑惑報道について)説明責任を果たしていると思わない」と答えた人が76.2パーセントにものぼり、有権者の高い関心を示している。
地元のぶら下がり会見で、ようやく山尾議員は記者の質問に応じたが、その答えは、
「相手のご家族に心痛を与えるので、新たな主張は控える」
といった逃げ口上に終始しただけでなく、半ばキレて記者に逆質問する場面もあった。
「(不倫)報道について、政治家の説明責任はどうあるべきなのか」
「説明責任を果たしているか、いないのか。最終的には有権者に通信簿を付けていただきたい」
私は、このコメントを聞いた時、山尾議員は豊田議員と同じ轍を踏んだと感じた。
前稿で豊田議員の謝罪会見について書いたとおり、彼女は服装から段取りまで恐らく細かく詰めて臨んだのだろうが、最後の週刊新潮記者からの質問で激しく逆ギレ。やはり豊田議員は、暴言・暴行をふるったのではないか、と有権者に強く印象づけてしまった。
山尾議員と豊田議員は同じ東大法学部の同級生で、親交もあったという。
「山尾と豊田は、東大でも目立つ女子学生のグループで、よく合コンに一緒に行ったりしていました。でも当時の豊田は
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