「アホ」は敬称、「死ね」は社会に許容されている!?
2017年11月21日
「こんな程度の語彙しか使えない人間でも国会議員になれるのか!」
「ここまで他人に厳しく、自分に甘い人間でも、国会議員として国民の税金でメシを食えるのか!」
と、驚く人は多かっただろう。それだけでなく、出馬を考えた人もいたはずだ。
「もしかしたら俺(私)でも、国会議員になれちゃうかも。あとは、ネットで炎上させるネタを定期的に提供すれば、『悪名は無名に勝る』だ! 3期も国会議員をやれば、そのあと落選しても、企業の顧問になるとか、人生チョー楽かも」
と、自信を持った人が少なくないのではないか。
「日本維新の会」の足立康史衆院議員(当選3回)が起こした舌禍事件は数知れない。
「維新のトランプ」と、足立議員を呼ぶ人もいるらしいが、それは評価が高すぎるというものだろう。笑うに笑えない舌禍ばかりだが、せっかくなので、少し振り返ってみよう。
衆議院予算委員会中央公聴会で公述人の郷原信郎弁護士を「専門家ではなく政治屋だ、売名だ」(2016年2月24日)と発言して厳重注意を受け、衆議院事務局に懲罰動議が提出された。
それからわずかひと月後の4月7日、衆議院総務委員会で、安全保障に関する法案を提出しない民進党に対して、「民進党はアホじゃないか。アホです、アホ」、「こんな政党は日本の恥だ。アホ、ばか、どうしようもない」となじり、注意されるも本人は「事実誤認はない」と言い張り、民進党が自分に対して懲罰動議を出したこと自体が「懲罰に値する」と自信満々で発言した。
4月の足立議員は“舌好調”だった。
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