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古川雄大インタビュー/上

『モーツァルト!』主演、今は覚悟を決めた

真名子陽子 ライター、エディター


拡大古川雄大=草田康博撮影

 「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」――音楽の天才モーツァルトの35年の生涯を描いたミュージカル『モーツァルト!』が、5月から東京、大阪、名古屋で上演される。2002年の日本初演以来、何度も再演を重ねてきた『モーツァルト!』は、今回新たな楽曲が加わり、舞台ビジュアルもリニューアルされることで注目が高まっている。さらに主人公のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役に、古川雄大が抜擢され(山崎育三郎とWキャスト)、帝国劇場初主演を飾る。

 いつかは演じたいと思っていたモーツァルト役について、演出の小池修一郎や共演者のこと、さらにNEWアルバム『F coat』やライブ活動についてなど、飾らない言葉で語ってくれた。

モーツァルト役、自分が一番びっくりしている

――モーツァルト役が決まったときのお気持ちは?

 とてもうれしかったのですが、前回の公演を拝見していましたので、どこまで自分ができるのか、かなり挑戦することになるなと思いました。今は覚悟を決めた感じですね。

――この作品のイメージをどんな風に捉えていますか?

 数ある日本のミュージカル作品の中で、代表的な作品だと思っています。モーツァルト役をされてきた歴代の方々を見ると、ミュージカル界のスターの方がされていますし、とても貴重なミュージカルだと思います。

――モーツァルト役を演じてみたいという思いはあったのですか?

 ありましたね。いつかはたどり着きたいと、初めて『モーツァルト!』を観たときから思っていました。ただ、冷静に自分の状況などを客観視して、そこへたどり着くまでにどのくらいの年数がかかるだろうと思っていましたので、今回、チャンスをいただけたことに自分が一番びっくりしています。

自分とモーツァルトのイメージは180度違う

――Wキャストの山崎育三郎さんは、自分を丸裸にしないと演じられない役と表現しています。

 そういう役だと思います。すでに小池先生からいろいろご指導をいただいているんですが、役についてのお話などを聞くと、やはり自分のイメージとモーツァルト役のイメージは180度違うなと感じます。だから、心を裸にして稽古場から挑んでいかないといけないと思っています。山崎さんもご自身のイメージを壊さないとできないという意味で言われたのではないかな……。

――180度、違いますか?

 今まで僕が演じてきた役は、人間ではない役や王子様など麗しいとか美しいと言われる役が多く、小池先生もそうだと思うんですけど、見ていらっしゃる方も少し陰なイメージを僕に持っていると思うんです。でも、モーツァルトは天真爛漫でやんちゃな役なんですよね。『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役でもそういうところを求められていたのですが、その時は自分のそういったイメージが勝ってしまっていたと思います。先生もそれを見抜いていらっしゃるようで……だから今回は役のイメージをしっかりと捉えて、がんばらないといけないなと思っています。

――ロミオ役ではそういう指摘を小池先生から受けていたんですね。

 ロミオ役は若さも必要でしたが、それ以上に明るさが必要だと稽古場から指摘されていました。役を構築していく前半には、ロミオが持つ明るさのピークをあげておかないとダメだとご指導いただいていたんです。

◆公演情報◆
ミュージカル『モーツァルト!』
2018年5月26日(土)~6月28日(木) 東京・帝国劇場
2018年7月5日(木)~18日(水) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2018年8月1日(水)~19日(日) 名古屋・御園座
[スタッフ]
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
[出演]
山崎育三郎 古川雄大(Wキャスト)/平野綾 生田絵梨花 木下晴香(トリプルキャスト)/和音美桜/涼風真世 香寿たつき(Wキャスト)/山口祐一郎/市村正親 ほか
公式ホームページ
〈古川雄大プロフィル〉
長野県出身。俳優・ミュージシャンとして活動中。主な出演作は、『黒執事 -Tango on the Campania-』『レディ・ベス』『ロミオ&ジュリエット』『1789 -バスティーユの恋人たち-』など。アルバム『F coat』が2018年2月21日にリリースされ、その後、東名阪でのツアーが決定している。また、9月からは『マリー・アントワネット』フェルセン伯爵役での出演が決まっている。芝居と音楽を両輪に独自の進化を続けている。
古川雄大オフィシャルサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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