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『石丸幹二コンサート2018』を開催/下

玉手箱のようにゴージャスさが詰まったコンサート

米満ゆうこ フリーライター


『石丸幹二コンサート2018』を開催/上

詞の世界観に飛び込んで歌う

拡大石丸幹二=安田新之助撮影

――ところで、コンサートに話を戻しますが、楽曲を歌うときは、それぞれの役に入り込んで歌われるのでしょうか。例えば、演じたことがない役の曲を歌うときは、どういう風に意識していらっしゃいますか。

 書いてあるテキストの世界観に飛び込もうとしています。例えば、『キャッツ』の『メモリー』は女性がやる役ですが、娼婦猫のグリザベラの人生を自分の身体に通して語るようにしています。それぞれの曲の主人公であるキャラクターを出すつもりでいますね。

――石丸さんご本人として歌われることもあるのでしょうか。

 ミュージカルの楽曲ではない場合、例えばスタンダードの『マイ・ウェイ』を歌うときは、フランク・シナトラがかぶるわけではなく(笑)、私の人生観が出てきます。

――童謡はどうでしょう。

 詞の中に描かれている世界観を歌うように心がけていますね。子どものころに『赤とんぼ』を歌っても、そこまで詞を読み込んで歌ってはいないでしょう。意味も分からず口ずさんでいた。今は詞を噛み砕いて、頭の中でイメージしながら歌っています。作詞家の書いた動機や世界観は徹底的に調べますね。「15で姐やは嫁に行き…」ですと、嫁に行った姐やと語り手の関係はどうなったのかなと調べてみます。そうすると、「(亡くなった)母さんのことを教えてくれていた姐やがいなくなり、もう聞けなくなった」少年の悲しみが見えてくるんですね。それを踏まえて歌うようにしています。

――今回、吉田さんがギターを演奏されます。ほかにはどんな楽器が入るのでしょうか。

 次郎さんは、「皆がびっくりするような超一流のミュージシャンを集めようじゃないか」と言っています。楽しみにしていてください。

――以前、石丸さんにお話をうかがったときに、「オーケストラと共演するときは、思わず聴き惚れてしまうけれど、調和して、さらにそこから一歩、ソロとして飛び出さないといけない」とおっしゃっていました。今はいかがですか。

 両方だなと思っています。例えば、二人で何かやるときは、寄り添ったり、お互いが違うことをやったり。どちらかがレシーブだったり、サーブだったりと、その繰り返しなんです。そこは曲によって計算しています。今回のコンサートで私もサクソフォンを吹く予定なので、一プレイヤーとなって皆と楽しむつもりです。

◆公演情報◆
石丸幹二コンサート2018
『Kanji Ishimaru in Concert2018 with Jiro Yoshida』
2018年4月15日(日) 16:00開演/長野・長野市芸術館メインホール
2018年4月18日(水) 19:00開演/東京・Bunkamuraオーチャードホール
2018年4月20日(金) 19:00開演/大阪・NHK大阪ホール
※チケット発売中
〈長野公演〉
S席¥7,000/A席¥5,500 (全席指定・消費税込) ※※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
〈大阪・東京公演〉
S席¥9,000/A席¥8,000 (全席指定・消費税込) ※※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
公式ホームページ
〈石丸幹二プロフィル〉
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。1990年、劇団四季に入団、看板俳優として活躍。2007年に退団後は、舞台に限らず映像や音楽の分野にも活動の幅を広げ、2010年にはソロアルバムを発売。コンサートなも本格的にスタートさせる。2017年に2年ぶりとなるニューアルバム「My Favorite Songs」を発売。3月には、ミュージカル『ジキル&ハイド』に主演する。

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筆者

米満ゆうこ

米満ゆうこ(よねみつ・ゆうこ) フリーライター

「三度の飯よりアートが好き」で、国内外の舞台を中心に、アートをテーマに取材・執筆。ブロードウェイの観劇歴は20年以上にわたり、ブロードウェイの劇作家トニー・クシュナーや、演出家マイケル・メイヤー、スーザン・ストローマンらを追っかけて、現地で取材をしている。

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