リトルシニア関東連盟は「謝罪」で済ませず、厳正な処分を
2018年03月20日
この始球式では、稲村亜美が投げたあと、整列していた各チームの中学生が少しずつ近寄り、その後堰を切ったかの如く、彼女を取り囲んでしまった。YouTubeの投稿動画を見る限り、“集団襲撃”とみられても致し方ない。選手からと思われるTwitterでは、体のどこかを触ったというツイートがあったそうだ。
ところが稲村亜美本人は所属事務所のホームページで、選手たちは握手を求めてきたが、「痴漢」にはあっていない、という。しかしながら、騒ぎを大きくしないよう選手をかばっているのかもしれない。
「(今後は)運営と選手が協力して安全で楽しいイベントにしていけたら」というコメントにも違和感を覚える。仮に「痴漢行為」があったとしたら犯罪であり、一歩間違えれば、選手も含めた命にもかかわりかねなかった。事務所も事の重大性がわかっていないのではないか。騒ぎが発生した時点で、もはや「安全」ではないのだから。
開幕式のあと、リトルシニア関東連盟は事務所に謝罪したそうだ。果たして、謝罪だけで済む問題なのだろうか。連盟は今一度検証し、再発防止策も含め、毅然とした対応を検討すべきだろう。
有料会員の方はログインページに進み、デジタル版のIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞社の言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください