岸田法眼(きしだ・ほうがん) レイルウェイ・ライター
2007年1月にライターデビュー。旅、鉄道、小説、時事問題、プロ野球、大相撲、平和などをテーマに執筆。『TRAIN MODELING MANUAL』(ホビージャパン)、『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)、『鉄道ファン』(交友社)、『ハフポスト日本版』などに寄稿している。
※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです
リトルシニア関東連盟は「謝罪」で済ませず、厳正な処分を
明治神宮野球場で開催された、一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟の野球大会開幕式で、始球式に登場したタレントの稲村亜美が、殺到した中学生選手に取り囲まれる事件が発生した。この問題の連盟の対応には、呆れているし、憤っている。
この始球式では、稲村亜美が投げたあと、整列していた各チームの中学生が少しずつ近寄り、その後堰を切ったかの如く、彼女を取り囲んでしまった。YouTubeの投稿動画を見る限り、“集団襲撃”とみられても致し方ない。選手からと思われるTwitterでは、体のどこかを触ったというツイートがあったそうだ。
ところが稲村亜美本人は所属事務所のホームページで、選手たちは握手を求めてきたが、「痴漢」にはあっていない、という。しかしながら、騒ぎを大きくしないよう選手をかばっているのかもしれない。
「(今後は)運営と選手が協力して安全で楽しいイベントにしていけたら」というコメントにも違和感を覚える。仮に「痴漢行為」があったとしたら犯罪であり、一歩間違えれば、選手も含めた命にもかかわりかねなかった。事務所も事の重大性がわかっていないのではないか。騒ぎが発生した時点で、もはや「安全」ではないのだから。
開幕式のあと、リトルシニア関東連盟は事務所に謝罪したそうだ。果たして、謝罪だけで済む問題なのだろうか。連盟は今一度検証し、再発防止策も含め、毅然とした対応を検討すべきだろう。
論座ではこんな記事も人気です。もう読みましたか?