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宙組20周年、フレッシュな風

【月刊タカラヅカ】新トップコンビ、真風涼帆・星風まどか

尾崎千裕


拡大真風涼帆(後ろ)と星風まどか=滝沢美穂子撮影
 【朝日新聞紙面より】宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)に熱く、力強い新風が吹いている。20周年を迎えた宙(そら)組に誕生したトップコンビ真風涼帆(まかぜすずほ)、星風(ほしかぜ)まどかがお披露目中だ。23日まで。東京・日比谷の東京宝塚劇場では5月11日~6月17日に上演される。

 ミュージカル「天(そら)は赤い河のほとり」は大ヒット少女漫画が原作。紀元前14世紀、ヒッタイト帝国の皇子カイル(真風)は、現代日本からタイムスリップしてきた女子高生ユーリ(星風)と運命的に出会う。

 長身にコスチュームが映える立ち姿で、真風がはまり役。星風もフレッシュな様がユーリと似合う。2人のバランスが良く、今後が楽しみなコンビだ。

 長編漫画を95分におさめるため、原作の大枠のみ踏襲し、物語は独自の展開で進む。脚本・演出の小柳奈穂子の苦心のあとがうかがえるが、原作を知らないと国や人物の関係がわかりにくいかも。
一方で、カイルの命を狙う皇妃ナキアら女性たちが、国に翻弄(ほんろう)され、それでも生き抜こうとする姿は印象に残る。エジプト王太后を演じた男役の澄輝(すみき)さやとが威風のある美しさと、したたかさの中に悲哀をにじませて好演。

 レビュー「シトラスの風」は宙組の代名詞ともいえる作品。20年前の宙組誕生時につくられ、代々引き継がれてきた。演出の岡田敬二は「大型の男役に恵まれた組で、トップコンビもいい形になっている」と話す。

 最高潮に盛り上がるのは、宙組78人全員でゴスペルの大合唱を響かせ踊る「明日へのエナジー」だ。真風は「かなり胸にぐっとくるものがある。コーラスの力も感じるし、その真ん中に自分がいるというので身が引き締まる」。