大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター
演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
原作40周年を記念した音楽劇でクイーン・エメラルダスを演じる
「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」に凰稀かなめがクイーン・エメラルダス役で特別出演する。
裕福な人々が機械化人となり永遠の命を謳歌する未来社会。星野鉄郎は謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込み、機械の体をくれる星を目指して旅に出る。宇宙の旅の途中で、鉄郎と出会うクイーン・エメラルダス。宇宙船クイーン・エメラルダス号で宇宙を駆ける女海賊を凰稀かなめはどう演じるのだろうか。話を聞いた。
――『銀河鉄道999』にクイーン・エメラルダスで出演というお話を聞いてどう思われましたか。
すぐに「出たい!」と思いました。小さい頃から知っていたアニメで、よく見ていたので、「あの世界観が舞台になるのか」とワクワクしたんです。ただ、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』とスケジュールが重なっていたので、「どちらにも迷惑をかけないようにしないと」というのはありました。それでも、「出たい」という気持ちになりましたね。色んなジャンルの舞台に出て、たくさんの方に舞台の素晴らしさを知っていただくためにも出演したかったです。
――子供の頃にご覧になっていたアニメ版『銀河鉄道999』の思い出は?
メーテルに憧れていましたね。あの頃の女の子は皆、メーテルに憧れてたんじゃないかな(笑)。長い金髪で美しくて優しくて。でも、あれだけ優しく微笑んで鉄郎を迎え入れている陰には、鉄郎を連れていこうとする目的があるわけで、そういう怖い部分があるのも、子供心に魅力に感じたんじゃないかなと思います。
――クイーン・エメラルダスはご存知でしたか?
いえ、今回のお話をいただいて初めて知ったんです。エメラルダスはメーテルと旧知の間柄で、故あって女海賊になっている。機械化人が多く登場する中で、エメラルダスは人間のままなんです。一匹狼で見た目も冷酷で「この人ににらまれたら死ぬ」と書かれているくらいの人なんですが、愛するトチローを探し求めて宇宙を旅しているという、心の奥深い部分にある人間らしいところが素敵だなと思います。
◆公演情報◆
銀河鉄道999 40周年記念作品
舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~
2018年6月23日(土)~30日(土) 東京・明治座
2018年7月21日(土)~22日(日) 北九州・北九州芸術劇場大ホール
2018年7月25日(水)~29日(日) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※チケット一般販売中
〈お問い合わせ〉東京音協03-5774-3030(平日11:00~17:00)
[スタッフ]
原作・総監修:松本零士
脚本:坪田文
演出:児玉明子
映像演出:ムーチョ村松
[出演]
中川晃教、ハルカ、染谷俊之、矢沢洋子、雅原慶、美山加恋/入野自由/お宮の松、小野妃香里、塚原大助/凰稀かなめ(特別出演)/平方元基 ほか
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〈凰稀かなめプロフィル〉
2000年に宝塚歌劇団入団、雪組に配属。2011年宙組へ組替えし、2012年にトップスターに就任。『モンテ・クリスト伯』『ベルサイユのばら』『うたかたの恋』『風と共に去りぬ』など、名作で主演を務め2015年に宝塚歌劇団を退団。退団後はミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』、ミュージカル『花・虞美人』に出演のほか、コンサートも開催。2017年11月にはファーストアルバム『Again アゲイン』を発売するなど、幅広く活動している。現在、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』の再演に出演中。
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