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歌手・加藤和樹インタビュー/下

がんばっているすべての人へ贈るフルアルバム『Ultra Worker』

真名子陽子 ライター、エディター


歌手・加藤和樹インタビュー/上

拡大加藤和樹=岸隆子撮影

「Ultra Worker」/楽しむ事や好きという気持ちを忘れちゃいけない

――続いて、2曲目。アルバムのタイトルにもなっている「Ultra Worker」。

 この曲は自分の経験を全面に書き出していて、今まで僕が活動してきた中で気付いた事――楽しむ事や好きという気持ち。それを忘れちゃいけないんだという思いを書きました。

――歌詞にある“もっと自由に”ですね。

 そう。もちろんそれってすごく難しい事だと思います。好きな事をやっていても嫌いになってしまう瞬間もあるし。

――あるんですか?

 あります、あります。今まで多々ありました。自分の歩みを止めてしまう時もありました。好きだからこそできないのが悔しかったり……。僕は、音楽はゼロからのスタートだったから、デビューしたと言っても歩みは遅いんです。でもそんな経歴よりもやりたいという気持ち、その強い思いが伴わなければ意味がない――というか、やっぱりそこが大事でしょって思うんです。極論かもしれませんが、歌が下手くそでも気持ちが伝わればそれでいいと僕は思ってる。大事なのは気持ちじゃんって。ただ上手いだけならいくらでもいる。だから僕はそうじゃない、伝わるものがなきゃって。

――なるほど。

 もちろん技術的なことも身につけていかなきゃいけないけれど、大前提として楽しむ気持ちや、自分はこれが好きなんだっていう思い、それだけは無くしちゃいけないなって思っています。

白紙の状況が8時間。書き出すまでが……

拡大加藤和樹=岸隆子撮影

――「Ultra Worker」の歌詞もすぐに書けたんですか?

 ノッてきたらすぐに書けましたね。

――結構、早く書けるんですね!

 あの……、書くまでに時間がかかるんです。

――(笑)。

 白紙の状況が8時間とか続くわけですよ。書き出すまでが……。文章を書く人もそうだと思うんですけど、ノッてくると言葉が繋がって物語が繋がっていくんですよね。

――とってもよく分かります(笑)。この曲はアレンジがすごく楽しいですね。

 うちのバンドのメンバーでベースの鈴木賢二、通称KJって言うんですけど、KJさんの楽曲なんです。ライブをずっと一緒にやってきてるので、ライブで盛り上がる楽曲になりましたね。

――ライブハウスの加藤さんが目に浮かびました。

 みんなもタオルとかガンガン回しながら好きなことは好きなんだって叫びながら、みんなで一緒に声を出して歌える曲になってます。

「Butterfly」/夜が作り出す空間。何が現実で何が真実か……

拡大加藤和樹=岸隆子撮影

――そして9曲目に入っている「Butterfly」。他の2曲と少し毛色が違います。

 デモを聴いてこの曲の歌詞を書くとなった時に、働いていても愛というものは生まれるから、仕事も絡めた大人の恋愛を書こうと思っていたんですが、アレンジが上がってきた段階でちょっとイメージがガラリと変わったんです。恋愛というよりは夜のイメージが強くなったので、夜の街で働く人たちにスポットを当てた、女性目線の歌詞を書いてみようと思いました。夜が作り出す空間。何が現実で何が真実か……何が本当なのかわからなくなりながらも、追いかけている夢があったり、本当の自分を見失いそうになりながらも、もがいている。そうことを書いてみました。

――加藤さんのいろんな思いが詰まったアルバムですね。

 僕が聴いていても、すごく励まされたり立ち止まって考えさせられたり。いつもレコーディングの時はライブを意識して、そこにいるであろうお客さんを意識して歌うんですけど、今回はよりみんなの表情が見えてきました。

全席指定とスタンディング、もう両方やっちゃえ

拡大加藤和樹=岸隆子撮影
――そのライブツアーが8月から始まります。『1789』の博多座公演が終わってすぐですね。そしてミュージカル『タイタニック』が終わってすぐ、10月の後半からもあります。それぞれ内容は違うんですか?

 まだ明確なことは言えないですけど、基本は『Ultra Worker』を引っさげてのライブです。全席指定のライブ会場は声優をやっているキャラクターの歌やミュージカルの楽曲も入れて、じっくりと聴けるようなライブになっていて、スタンディングのライブハウスではガッツリ汗ダラダラに流してもらって、みんなに燃え尽きてもらいます!

――会場によって違うんですね。2バージョン楽しめますね!

 席がある会場とスタンディングの会場では少し見せ方が変わってきます。お客さんとの距離が違いますから。スタンディングにすると椅子があったほうが良いという声が出る……じゃあ、もう両方やっちゃえと。

――(笑)。コールアンドレスポンスもアレンジで入ってますね。

 そうですね。ライブを意識してコーラスを入れました。リリースしてからライブまで1カ月ぐらいあるので、ガンガン聴き込んでもらって!

――すごくライブが楽しみになるアルバムです。ミュージカルとライブと……。もちろんお稽古やリハーサルもあって、忙しいですね。

 全然、大丈夫です。それこそ好きなことをやっているんで。

――好きでいることが大事……アルバムにも込められている思いですね。

 疲れたなと思うことはもちろんありますけど、ツライなと思うことはないんです。

◆加藤和樹『Ultra Worker』2018年7月18日発売◆
初回限定盤(CD+DVD) TECI-1591 \3,704+税
通常盤(CD) TECI-1592 \2,778+税
<CD収録曲> 初回・通常共通 全10曲
<DVD収録内容>「HERO」ミュージックビデオ+メイキング映像
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★加藤和樹『Ultra Worker』発売記念スペシャルイベント
7月17日(火) 福岡・タワーレコード福岡パルコ店
7月18日(水) 東京・HMV&BOOKS SHIBUYA/東京・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
7月19日(木) 東京・アニメイト秋葉原/東京・タワーレコード新宿店
7月21日(土) 福岡・タワーレコードアミュプラザ博多店
7月22日(日) 大阪・アニメイト大阪日本橋店animate  O.N.SQUARE HALL3F/大阪・HMV&BOOKS SHINSAIBASHI
7月28日(土) 福岡・HMV & BOOKS HAKATA
◆Kazuki Kato Live “GIG” Tour 2018 ~Ultra Worker~◆
8月3日(金) 大阪 Zepp Namba
8月5日(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
8月7日(火) 東京 Zepp DiverCity TOKYO
8月8日(水) 東京 Zepp DiverCity TOKYO
8月10日(金) 名古屋 ダイアモンドホール
8月13日(月) 仙台 Rensa
※チケット発売中
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10月27日(土) 金沢 AZ
10月28日(日) 名古屋 ダイアモンドホール
10月30日(火) 京都 MUSE
10月31日(水) 神戸 VARIT.
11月2日(金) 広島 CLUB QUATTRO
11月4日(日) 福岡 DRUM LOGOS
11月6日(火) 新横浜 NEW SIDE BEACH
11月9日(金) 大阪 Zepp Namba
11月11日(日) 豊洲 PIT
※チケット一般発売日 2018年8月18日(土)
加藤和樹公式ホームページ
〈加藤和樹プロフィル〉
2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月CD『Rough Diamond』でアーティストデビュー以来、毎年の全国ライブツアー開催や2008年の日本武道館他C.C.Lemonホール、日比谷野外音楽堂など毎年単独ライブを開催するなど、音楽活動を精力的に行っている。また、2009年からは韓国、台湾、中国でCDデビューを果たし、上海や北京、韓国でもライブを行い、『千本桜』などボカロ曲コンピレーションにも参加するなど海外にも活動の場を広げる。さらに声優としても活動しており2016年話題のアニメ「B-Project」(西川貴教総合プロデュース)で10代女子の心をつかみ、出演したライブイベントでは1日でツイッターフォロワー5000人増で話題になり、歌手・俳優・声優として10代~60代のファンを持つと各界が注目をしている。
加藤和樹オフィシャルTwitter

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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