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加藤和樹インタビュー/上

ミュージカル『タイタニック』再演に出演

真名子陽子 ライター、エディター


拡大加藤和樹=草田康博撮影

 2015年に日本で初演され好評を博したミュージカル『タイタニック』が、10月に再演される。初演に引き続き、設計士・アンドリュース役を演じる加藤和樹に話を聞いた。

 ミュージカル『タイタニック』は史実に基づいて作られており、登場人物は実在の人物、またはそれをベースに作られた人間たち。一人のキャストが一等客、三等客、船員などを早替えをしながら演じ分けるが、これは、演出するトム・サザーランドからの、「着ている服が違うだけで、一等客も三等客も、中身は皆同じ一人の人間なのだ」というメッセージだ。船の悲劇ではなく、実際にそこに生きた人々や人生に焦点をあて、再構成された新演出版・ミュージカル『タイタニック』。加藤は、トムの演出について、初演時の思いや再演の難しさなど、本作品の魅力を語ってくれた。

トムと同じ年。すごい才能だなと思います

――まず、初演の時のお話をお伺いしたいのですが。

 オーディションの話まで遡りますが、役も決まっていない中、トム・サザーランドさんの前で歌い、それを経てアンドリュース役をということだったので、そこにまず驚いたんです。錚々たる方々がいらっしゃったので、自分なんかでいいのかなという思いがありましたね。

 稽古はすごく楽しかった印象があります。トム自身が、『タイタニック』という作品を深く愛し、理解していて、それを僕たちに伝えたい。その伝えたいという中に、お客さまにも伝えたいという思いがあったんです。

拡大加藤和樹=草田康博撮影

――作品についてトムさんからいろんな話があったんですか?

 稽古の中で話をする時間がたくさんありました。まず、自分たちがどういう作品、どういう者を演じるのかということを理解してもらいたいと、“トムのタイタニック講座”ではないですが、ディスカッションをしました。そこからシーンを進めるごとに、ここはこういうシーンだから、と話し合って、説明があって。トムは一つずつ丁寧に作っていく方でしたね。同じ年かよ!と思ったんですけど(笑)。

――同じ年なんですね。

 そうなんです、同じ年なんですよ。すごい才能だなと思います。外見からは僕より年上に見えますが(笑)。彼の作品に対する熱量をものすごく感じたので、それを僕たちみんなで形にしようと、トムに突き動かされたところがたくさんありました。それがすごく印象に残ってますね。

――トムさんの演出は細かいんですか?

 そんなに細かくはなく、むしろ気持ちのベクトルが同じ方向を向いているかどうかを大切にしています。

◆公演情報◆
ミュージカル『タイタニック』
2018年10月1日(月)~10月13日(土) 東京・日本青年館ホール
2018年10月17日(水)~10月22日(月) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本:ピーター・ストーン
作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:トム・サザーランド
[出演]
加藤和樹、石川禅、藤岡正明、戸井勝海、相葉裕樹、津田英佑、渡辺大輔、上口耕平、小野田龍之介、木内健人、百名ヒロキ、吉田広大、栗原英雄/霧矢大夢、菊地美香、小南満佑子、屋比久知奈、豊原江理佳、須藤香菜/安寿ミラ、佐山陽規、鈴木壮麻
〈加藤和樹プロフィル〉
アーティスト、俳優。2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にMini Album『Rough DiamondでCDデビュー。2018年7月18日に加藤和樹名義で9年ぶりのアルバム「Ultra Worker」をリリース。近年の主な舞台出演作品は、『1789 -バスティーユの恋人たち-』『マタ・ハリ』『レディ・ベス』『ハムレット』『フランケンシュタイン』など。8月と10月にライブ "GIG" TOUR 2018-Ultra Worker-を開催。12月にはproject K『僕らの未来』への出演を控えている。
加藤和樹オフィシャルサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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