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朝夏まなとインタビュー/上

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』で、宝塚退団後初のプリンセスに変身!

さかせがわ猫丸 フリーライター


拡大朝夏まなと=岸隆子撮影

 2017年11月に宝塚歌劇団を退団した元宙組トップスター朝夏まなとさんが、この秋、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』で、いよいよ女優デビューします。4月には初のコンサート『MANA-ism』を行いましたが、本格的な舞台はこれが初めて。歴代OGも演じてきたプリンセス・イライザを前に、着々と女性らしさが増している朝夏さんに、作品への意気込みと現在の様子、宝塚時代の話も合わせて伺いました。

 ブロードウェイ・ミュージカルの『マイ・フェア・レディ』は、1956年に生まれた不朽の名作で、日本でも1963年の初演以来、長きに渡って愛されてきました。ロンドンの下町の花売り娘イライザが、言語学者であるヒギンズ教授のレッスンで美しい貴婦人に変貌するストーリーは、時代を超えて女性の心をくすぐり続けています。

 今回、そのイライザを演じる朝夏さんは、吸い込まれそうな大きな瞳、長い手足を生かしたダンス、ノーブルな貴公子を思わせるルックスで、まさに男役になるべくして生まれたトップスターでした。16年間、宝塚の舞台で輝き続けた朝夏さんが、今、その男役というベールを脱ぎ、女優としての新たな一歩を踏み出します。

イライザが変化していくように、私も女優へと変化していく

――イライザはこれまで、宝塚OGの方たちも演じてこられましたが、ご覧になったことはありますか?

 はい。真飛聖さんの舞台を拝見しました。初めて観劇した時は、セットの美しさや、お衣装の豪華さに目を奪われていましたが、今回、改めて資料映像を拝見すると、ヒギンズとのやりとりを経てイライザが成長していく過程が、こんなにも深いものなのかと感じました。演出のG2さんも「男と女の物語」とおっしゃっていますので、私も女心を一から勉強したいと思います。

――演じるイライザは、どんな女性だと感じていますか?

 一生懸命で、素直でチャーミング。私の中では映画のオードリー・ヘプバーンのイメージが強いです。花売り娘からレディへの自然な変化が素敵で、私もそこを目指したいと思っています。

拡大朝夏まなと=岸隆子撮影

――イライザを演じるにあたって、女性のこういうところを出したいというのはありますか?

 それがまず何なのか、というところから始めなければいけません(笑)。宝塚時代にも女役は演じましたが、『風と共に去りぬ』のわがまま放題なスカーレットだったせいか、あまり深く考えずにいました。でも今回はたくさん学んで、女性としての魅力を積極的に発掘していきたいと思っています。

――イライザと重なる部分や共感するところはありますか?

 16年間も男性を研究していると、今でも男っぽいことを無意識にやってしまうんです。だから、女性になるにも16年かかるんじゃないかと思うくらい大変かなと思っているところですが、イライザが変化していくように、私も女優へと変化していく。そういう部分で近いところはあるかもしれません。

――この作品のどんなところが魅力だと思われますか?

 やっぱりシンデレラストーリーですよね。貧しかった女の子が紳士の力を借りてレディになっていく物語は、女性ならとても惹かれるんじゃないでしょうか。イライザが正しい言葉遣いを学ぶことで成長し、自立していくところが素敵で、男性の方にもぜひ観ていただきたいと思います。

◆公演情報◆
2018年9月16日(日)~9月30日(日) 東京・東急シアターオーブ
2018年10月6日(土)~10月7日(日) 福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2018年10月10日(水)~10月11日(木) 広島・上野学園ホール
2018年10月19日(金)~10月21日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2018年10月24日(水)~10月25日(木) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2018年10月31日(水)~11月1日(木) 大分・iichiko 総合文化センターiichikoグランシアタ
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本/歌詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
翻訳/訳詞/演出:G2
[出演]
朝夏まなと/神田沙也加(Wキャスト)、寺脇康文/別所哲也(Wキャスト)、相島一之、今井清隆、平方元基、春風ひとみ、伊東弘美、前田美波里 ほか
〈朝夏まなとプロフィル〉
2002年宝塚歌劇団入団。花組へ配属。2005年新人公演初主演、2008年バウホール公演初主演。2012年宙組へ組替えし、2015年『TOP HAT』で 宙組トップスターに就任。大劇場お披露目公演は『王家に捧ぐ歌』。2017年『神々の土地/クラシカル ビジュー』で宝塚歌劇団を退団。退団後、2018年4月にはコンサート『MANA- ism』を開催。12月~翌年1月にはミュージカル『オン・ユア・フィート!』への出演が決まっている。
朝夏まなとオフィシャルサイト

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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