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大学はセクハラの温床だった

上野千鶴子 社会学者

 わたしが東京大学に移籍したのは1993年。東大で京大矢野事件を支援する活動をしようと思ったが、待てよ、と考えた。京都大学女性教官懇話会に当たる学内組織があるだろうか、と調べてみたらないことがわかった。それでさっそく東京大学女性教官懇話会を組織した。のちに「教官」を「研究者」と変更したのは、技官や院生などの教育職にない研究者およびその予備軍が多いことがわかったからである。まず実態調査を、と「東京大学女性教官が経験した性差別」をアンケートしたら、出るわ出るわ。文系より理系、それも ・・・ログインして読む
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筆者

上野千鶴子

上野千鶴子(うえの・ちづこ) 社会学者

1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。1994年、『近代家族の成立と終焉』でサントリー学芸賞、2011年朝日賞受賞。著書に、『ナショナリズムとジェンダー』『生き延びるための思想』『おひとりさまの老後』『身の下相談にお答えします』『男おひとりさま道』『おひとりさまの最期』など多数。近刊に『女ぎらい――ニッポンのミソジニー』(朝日文庫)。