メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

上白石萌歌インタビュー(上)

浪漫活劇『るろうに剣心』で神谷活心流師範代・神谷薫を演じる

真名子陽子 ライター、エディター


拡大上白石萌歌=岸隆子撮影

 浪漫活劇『るろうに剣心』で神谷活心流師範代・神谷薫を演じる上白石萌歌にインタビューを行った。

 10月~11月に東京・新橋演舞場と大阪・松竹座で上演される浪漫活劇『るろうに剣心』は、シリーズ累計発行部数6000万部を超える大ヒットマンガ『るろうに剣心-明治刺客浪漫譚』(和月伸宏作/集英社ジャンプ コミックス刊)が原作で、1996年にアニメ化され、2012年、2014年に計3作の実写映画が公開。そして2016年には、小池修一郎の脚本・演出により、宝塚歌劇団・雪組で初めて舞台化。主人公の緋村剣心役を当時トップスターの早霧せいなが演じた。そして小池修一郎新演出で上演される今作、浪漫活劇『るろうに剣心』では、2017年に退団し女優デビューした早霧が、再び緋村剣心を演じるというかつて無い試みが実現する。

 アニメ『未来のミライ』で声優として主演するなど、映画やドラマなどで活躍中の上白石に、今作品や演じる神谷薫への思いや意気込み、舞台の魅力などについて語ってもらった。

今は薫ちゃんのことをたくさん知りたい

――マンガ、アニメ、そして映画にもなった『るろうに剣心』ですが、作品は知っていたんですか?

 はい、存じ上げていました。原作を知ることが一番の役作りだと思いますので、関連する作品を観て勉強しています。まずは薫ちゃんのことをたくさん知りたいので、マンガを読み進めているところです。

――その演じる薫ちゃんの印象は?

 マンガの最初のカットがセリフはなく凛とした薫の画(え)で、その佇まいから姿勢や真っ直ぐさを感じました。でも、読み進めていくと、剣心との衝撃的な出会いから、薫の気持ちが揺れ動いていく様子や、女の子らしく繊細になっていく姿が可愛いなと思ったんです。薫のイメージは、怖いもの知らずで男気がある女の子だったので、そういう一面もあるんだと気づきました。いろいろな気づきがあり、とても面白いです。

――マンガの画から読み取るのは難しくはないのですか?

 小池先生がマンガ原作を読むのが一番良いとおっしゃっていたので、最初に読みはじめたのですが、いろんな方がこの作品に惹かれる理由がわかりました。

――それは、この作品にですか? それとも薫にですか?

 作品ももちろんそうですが、薫を知れば知るほどその魅力に惹かれていきます。これから読み進めていくと、きっとプレッシャーも大きくなると思うのですが、しっかり薫に向き合って演じていけたらいいなと思っています。

家のベランダで素振りをしている

拡大上白石萌歌=岸隆子撮影

――世界各国で読まれている作品ですが、今マンガを読み進めている中、この作品の魅力をどのように感じていますか?

 和装や殺陣、そして竹刀や刀といったものは日本を象徴する文化ですし、下町の雰囲気なども含めて、そういったところが海外の方に人気があるんじゃないかなと思います。私は高校生時代に日本史を勉強していたので、「これはあの時代のあのことかも」と自分の記憶と一致させたりすることも楽しいです。時代背景を作品から感じることができるのと、戦うシーンもカッコ良くて惹かれます。

――その中で、薫は剣術をやりますね。

 彼女は武道の精神を家柄として受け継いでいるものの、剣術に秀でているわけではないと知った時に、ちょっと安心しました(笑)。神谷活心流の師範代なのですが、剣心たちの技に圧倒されるんですよね。それでもちゃんと練習しなきゃいけないですし、ずっと殺陣をやりたいと思っていたのですが、今苦戦しているところです。

――お稽古はされているんですか?

 はい、しています。制作発表会見でパフォーマンスを行ったのですが、その際は初めて竹刀を持ってから本番まで時間が限られていたので、不安もありました。今は、家のベランダで素振りをしたり、時間を見つけて練習するようにしています。

――ベランダでやっているんですか?(笑)。

 はい!(笑)。たまに仕事の現場にも持って行って、合間に振ったりしています(笑)。それぐらい追い込まなきゃと思って。

――手に竹刀を馴染ませることからですね。

 そうですね。ちゃんと自分のものにしないと「あ、この人やってないな」ってすぐバレてしまうと思うので、そこはじっくりと時間をかけていきたいです。すぐにできることではないと思いますので。

◆公演情報◆
浪漫活劇『るろうに剣心』
2018年10月11日(木)~11月7日(水) 東京・新橋演舞場
2018年11月15日(木)~11月24日(土) 大阪・大阪松竹座
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:和月伸宏『るろうに剣心-明治刺客浪漫譚-』(集英社ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽監督:太田健(宝塚歌劇団)
[出演]
早霧せいな、上白石萌歌、廣瀬友祐、三浦涼介、上山竜治、植原卓也、愛原実花、松岡広大/松岡充 ほか
〈上白石萌歌プロフィル〉
2011年に当時最年少の10歳で第7回「東宝シンデレラ」でグランプリを受賞する。2012年女優デビュー。ドラマや映画で実績を重ね、舞台『魔女の宅急便』『星の王子さま』『続・時をかける少女』では主人公を演じる。アニメーション映画「未来のミライ」では声優として主演を務めた。TBS系火曜ドラマ『義母と娘のブルース』に出演中。9月14日公開の映画『3D彼女 リアルガール』に出演している。
上白石萌歌公式ウェブサイト

・・・ログインして読む
(残り:約898文字/本文:約3121文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

真名子陽子の記事

もっと見る