読書感想文の虎の巻
夏休みも終盤。小中学生の宿題に役立つ「読書感想文の書き方」指南本の読書感想文
大山くまお ライター
●『必ず書ける あなうめ読書感想文』(Gakken)
監修 青木伸生(筑波大学附属小学校教諭)
2007年に初版刊行、これまでに11刷を重ねたロングセラー。昨今、小学生向けに「あなうめ」系の参考書が多いが、本書がその嚆矢とも言える。対象年齢は明記されていないが、平易な例文が多く小学1年生からでも使うことができそう。
とにかくポイントは「あなうめ」。たとえば「うさぎとかめ」なら、「(うさぎ)は、なんて(ばかなことをしてしまった)んだろう。これが、読み終えたときに、さいしょに感じたことです」という具合。最初のカッコには登場人物を書き、二番目のカッコには登場人物について思ったことを書く。この調子でポイントの穴埋めを続け、最後に清書すればできあがり。
国語の問題を解くような調子で進んでいくので、教える側も教えやすい。ただし、似たような仕上がりの読書感想文が量産されることになり、「これでいいの?」とも少し思う。読書や国語が苦手な子、あるいは低学年向けと考えるべきだろう。
●『ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける』(小学館)
監修 宮川俊彦(国語作文教育研究所所長)
「ドラえもんの学習シリーズ」の中の1冊。初版は2013年で、現在までに9刷。対象年齢は明記されていないが、
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