メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

【公演評】星組「New Wave!-星-」

逞しさ増す瀬央ゆりあと紫藤りゅう、熱い星組パワーでNew Wave!のトリを飾る

さかせがわ猫丸 フリーライター


拡大「New Wave!-星-」公演から=岸隆子撮影

 2013年に花組からスタートし、月、宙、雪の順で上演されたバウ・ショーケース『New Wave!』。そのトリとなる星組バージョンが、8月27日、宝塚バウホールで初日を迎えました。『New Wave!』シリーズはその名の通り、大劇場ではまだ大人数口で踊る下級生たちが、ここでは「私が主役!」とばかりに歌って踊って新しい波を起こすフレッシュなショーです。これまで4つの組が独自のカラーをアピールしながら、個性を競ってきました。

 シリーズ最後を飾るのは、“熱さ”が自慢の星組です。若きプリンス瀬央ゆりあさんと紫藤りゅうさんを中心に22名のメンバーが、バンドの生演奏に乗せて、若いエネルギーをさらに熱く、激しく大爆発させていました。(以下、ネタバレがあります)

満を持して主演に挑む瀬央

拡大「New Wave!-星-」公演から、瀬央ゆりあ=岸隆子撮影

 花の95期生でもある瀬央さんは、このところ急速に存在感を増しています。特に2017年ドラマシティ公演『阿弖流為 –ATERUI–』と本年の『ドクトル・ジバゴ』では主役に次ぐ重要な役どころで骨太な演技を見せ、強い印象を残しました。大劇場公演でも重要なシーンを任されることが増え、今回、『New Wave!』シリーズのメインポジションは、まさに満を持しての登板と言えるでしょう。

 オープニングは賑やかなラテンナンバーから。「コパカバーナ」の曲に乗せて、さっそく星組らしい熱さが炸裂します。真っ赤なサンバの衣装に身を包んだ瀬央さんが登場すると場内の体感温度も急上昇。出演者が客席に降りる演出もふんだんにあり、お客さまと一体化した舞台が繰り広げられました。

 新人公演で主演をつとめた『ガイズ&ドールズ』から「運命よ、今夜は女神らしく」も披露。ひときわ思い入れも深いであろう歌で、ダイスを投げるポーズがバシッと決まると、思わずグッと来たファンの方も多いのではないでしょうか。

 ロングコート姿で客席から登場し、水乃ゆりさんとタンゴを踊る、大人の魅力全開なシーンでも魅了しました。相手役をつとめた水乃さんは小顔でスタイルがよく、ダンスシーンでひときわ目を引き、これから注目の娘役さんになるかも? そんな予感を楽しめるのもまた『New Wave!』の良さですね。

 また、瀬央さんが女役になって、紫藤さんら男役を渡るように踊るシーンは、この公演最大の見どころとなりました。妖艶な美女姿に、思わず圧倒されてしまいそう。

◆公演情報◆
『New Wave! -星-』
2018年8月27日(月)~ 9月8日(土) 宝塚バウホール
公式ホームページ
[スタッフ]
作・演出:三木章雄

・・・ログインして読む
(残り:約1582文字/本文:約2681文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

さかせがわ猫丸の記事

もっと見る