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窪田正孝×柚希礼音 主演『唐版 風の又三郎』

唐十郎の傑作舞台上演決定!甘美で切ない、恍惚と戦慄の幻想恋愛劇

Bunkamura 提供

拡大左から、唐十郎、金守珍、窪田正孝、柚希礼音

金守珍演出で贈る、ロマンティシズム溢れる唐十郎の民衆の「神話」

 『唐版 風の又三郎』は1974年に状況劇場公演として初演。根津甚八、李礼仙、小林薫という今やアングラのレジェンドともいえる俳優たちが出演し、陶酔的な美しさと感動にあふれた舞台と評されました。宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜながら誕生した民衆の「神話」ともいえる作品です。不忍池の水上音楽堂や夢の島に張られたテントなどでの上演では、当日券を求め5時間並ぶことも厭わない観客の熱狂ぶりも話題を呼びました。

 そして2019年、世界情勢は変わり、日本のカルチャーも変わり、漠然と進歩したかのようでありながら45年前よりどこか生命力を失いつつあるような今日。この渋谷・シアターコクーンから庶民的卑俗さと唐独特のロマンティシズムに満ちた高揚感で人々の心を揺さぶる公演を皆様にお届けいたします。

約6年ぶりの舞台となる窪田正孝とアングラ演劇に初めて挑む柚希礼音のダブル主演

 2013年に出演した『唐版 滝の白糸』で唐作品に初参加し、蜷川演出で骨の髄までアングラに浸かった窪田正孝。『滝の白糸』以降、数多くの映画やドラマで主演を務め、6年ぶりとなる舞台で再び唐作品に出演することとなりました。そして宝塚歌劇団星組トップスターとして不動の地位を確立し、退団後はミュージカルのみならずストレートプレイやソロコンサートなど多方面で活躍してきた柚希礼音が、芸歴20周年という節目の年にアングラという異ジャンルに挑みます。

 さらに、舞台・映像作品と出演作では強烈な存在感を放つ北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、意外にも唐作品には初参加となるベテラン・風間杜夫、山崎銀之丞、蜷川作品には欠かせない存在であった石井愃一、そして唐イムズを継承する 六平直政、大鶴美仁音と、金守珍率いる劇団新宿梁山泊の面々など、若手からベテランまで豪華な顔合わせが実現しました。

【物語】
死の花嫁を捜しにどこへ行く、オルフェ。死の魔窟は…死の耳はどこにある。分かっているよ。僕たちは分かっているんだ。そして、わざとこんな風な言いぶりで、何かを計っていることも。さあ、行こう、代々木のテイタンへ。死んだ恋の人を尋ねて。

 東京の下町で二人の男女が出会う。精神病院から逃げてきた青年「織部」と宇都宮から流れてきたホステスの「エリカ」。二人はこの物語の中では恋人同士ですらなく、ただ、『風の又三郎』のイメージを介して結びつくもろい関係。

 汚濁した世間で生きていくことができずに病院に収容され、それでも、自分を連れ去る風の少年に憧れる織部は、その面影をエリカの中に見いだす。エリカは自衛隊の練習機を乗り逃げした恋人を探す道連れとして、この純真な青年を利用する。探し当てた恋人はすでにこの世の人ではなく・・・・。

 ガラスのような精神を抱え、傷つきながらもひたすらに、自らの「風」である女を守ろうとする青年と、いまわしい血の記憶に翻弄させる女との、恋よりも切ないものがたり。

【おもな登場人物】
織部/窪田正孝、エリカ/柚希礼音、夜の男/北村有起哉、死の青年/丸山智己、桃子/江口のりこ
死の少年/大鶴美仁音、梅子/えびねひさよ、珍腐/石井愃一、風の商人/山崎銀之丞、淫腐/金守珍、
乱腐/六平直政、教授/風間杜夫 他

■作/唐十郎(から・じゅうろう)
1963年に劇団「シチュエーションの会」(翌年「状況劇場」に改名)を旗揚げ。翌1964年に処女戯曲「24時53分『塔の下』行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている」を執筆。1967年、新宿花園神社境内にて紅テントの公演を開始。国外での活動も積極的に行っており、1972年に韓国、1973年にはバングラデシュ、1974年にはレバノン、シリアの難民キャンプにていずれも現地語での公演を行っている。1988年に状況劇場を解散、劇団「唐組」を旗揚げし作・演出・出演を務める。以降、1970年に第15回岸田國士戯曲賞受賞、2003年に第7回鶴屋南北戯曲賞受賞、2004年に第55回読売文学賞受賞、2006年に第13回読売演劇大賞芸術栄誉賞といった日本での賞のほか、2010年には韓国の文学賞、第3回李炳注(イ・ビョンジュ)国際文学賞受賞するなど、海外でも高い評価を得ている。また、1997年から2005年まで横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程教授に就任し、劇団「唐ゼミ★」を指導。2005年から2010年には近畿大学文芸学部客員教授を務め、2012年4月より、母校である明治大学文学部の客員教授に就任している。脚本家としてだけではなく小説家としても数多くの作品を発表しており、1983年には「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞、2013年にはこれまでの独創的な舞台制作の功績が評価され、2012年度朝日賞を受賞している。

■演出/金守珍(きむ・すじん)コメント
唐ワールドの魅力は何といっても異次元の世界にワープし、物語の飛躍を楽しめることだ。渦巻き状の パワーを秘めたタイムトンネルをくぐり抜けることで、限りなく自由な想像力を我々に与えてくれる。
この渦巻き状のパワーは荒々しい北風にも似て東北から生まれた宮沢賢治の世界とあいまってロマン 溢れるファンタジーの世界を醸し出している。
この度、素晴らしいキャスト・スタッフと共に「唐版 風の又三郎」をシアターコクーンで上演できることはこの上ない喜びである。
ぜひとも劇場に足を運び、唐ワールドのダイナミックで美しい飛翔のイメージとノスタルジックな叙情をたっぷりあじわって頂きたい。

■窪田正孝 (くぼた・まさたか)コメント
蜷川幸雄氏演出「唐版 滝の白糸」でアリダを演じたのが昨日のことのように感じます。
あれから5年も経っているとは。
再び唐版に携われることが光栄です。
風のようにやわらかく
風のように凶暴に
風のように自由に
風のようにカタチにとらわれず
唐版の戯曲を、言葉遊びに酔いしれたい。

■柚希礼音 (ゆずき・れおん)コメント
この度「唐版 風の又三郎」に出演させていただくことになり身の引き締まる思いでございます。
今まで出演させていただいた作品とは全然違う世界で、そして私ごとですが、来年芸歴20周年を迎え、その幕開けがこの作品になり、新人のつもりで体当たりで全てをかけて学ばせていただきたいと思っております。
演出の金さんを始め、ご一緒させていただく窪田正孝さん、素晴らしい共演者の皆様からもたくさんのことを吸収させていただき、おもいっきり挑みたいと思います。
このような素晴らしい体験ができることに感謝しながら、今までの自分からもまた一つ殻を破ることができたら・・・、そして憧れのシアターコクーンで演じることができるのも楽しみです。
是非とも楽しみにお待ちください。宜しくおねがいいたします。

◆公演情報◆
Bunkamura 30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019
『唐版 風の又三郎』
【東京公演】2019年2月8日(金)~3月3日(日) Bunkamuraシアターコクーン
※チケット発売日:2018年11月25日(日)AM10:00~
※チケットに関するお問合せ:Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00~17:30)
※公演に関するお問合せ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜19:00)
Bunkamuraホームページ
【大阪公演】2019年3月8日(金)~3月14日(木) 森ノ宮ピロティホール
※チケット発売日:2019年1月中旬予定
※お問合せ:キョードーインフォメ―ション 0570-200-888(10:00〜18:00)
キョードー大阪ホームページ
[スタッフ]
作:唐十郎
演出:金守珍
[出演]
窪田正孝、柚希礼音、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、
大鶴美仁音、えびねひさよ、広島光、申大樹、染野弘考、小林由尚、加藤亮介、
三浦伸子、渡会久美子、傳田圭菜、佐藤梟、日和佐美香、清水美帆子
石井愃一、山崎銀之丞、金守珍、六平直政、風間杜夫