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大空ゆうひインタビュー/下

舞台『まさに世界の終わり』、心の繊細な部分に必ず何かが刺さってくる

中本千晶 演劇ジャーナリスト


大空ゆうひインタビュー/上

私はたぶんエネルギー体を見るのが好き

拡大大空ゆうひ=冨田実布撮影

――今回の作品のようなストレートプレイといいますか、リアルなお芝居はどう楽しめばいいのでしょう。歌やダンスのあるミュージカルや、それこそ「夢の世界」であるタカラヅカとは、楽しみ方がまた違うと思うのですが…。

 そこで起きていることをそのまま見ればいいのでは? 私は何を見るときも「こうやって見よう」と考えたことがないのですが、何でも一緒だと思うんです。音楽にしても絵にしてもダンスにしても、ミュージカルでも、そこでエネルギーが熱を発していますよね。 私は多分エネルギー体を見に行っているんです。

――私も、リアルなお芝居を観に行くのも好きなのですが、いったい自分は何に心惹かれているのだろうと思うことがあります。

 美しいものが好きだという方はいらっしゃいますよね。でも、何を美しいと思うかは人それぞれだと思います。私はそこに流れている人の心情を美しいと思ったりもするし、別に美しいものだけを見ていたいとは思わない。でも「見方」に正しい答えってあるのかな。人それぞれ、見たいものを見ればいいんじゃないでしょうか。

――「正しい」はないかもしれないですね。

 私はエネルギー体を見るのが好き。そして、たぶん感情が揺さぶられることが好きなんです。だから、自分が見る側のときは、そういう状態を引き起こしてくれる役者さんたちはとても素敵だなと思って見ていますね。 

◆公演情報◆
舞台『まさに世界の終わり』
2018年9月22日(土)~9月24日(月・休) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2018年10月4日(木) 名古屋・名古屋市芸術創造センター
2018年10月6日(土) 藤沢・藤沢市民会館 大ホール
2018年10月13日(土)~11月6日(火) 東京・DDD青山クロスシアター
公式ホームページ
[スタッフ]
原作:ジャン=リュック・ラガルス
翻訳:齋藤公一
上演台本・演出:石丸さち子
[出演]
内 博貴 大空ゆうひ 島ゆいか 鍛治直人 那須佐代子
〈大空ゆうひプロフィル〉
1992年、宝塚歌劇団に入団。月組、花組に所属後、2009年宙組トップスターに就任。『銀ちゃんの恋』『カサブランカ』『誰がために鐘は鳴る』『ヴァレンチノ』等、数々の話題作に主演し、2012年7月に宝塚歌劇団を退団。以降、舞台を中心に活躍。最近の出演作品はミュージカル『HEADS UP!』『円生と志ん生』『人形の家』『グッド・バイ』『現代能 安倍晴明』など。
大空ゆうひオフィシャルサイト

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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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