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「舞台人・志村けん」が見せる「魂」とは

ペリー荻野 時代劇研究家

「志村魂(しむらこん)」拡大12年にわたって舞台上で「魂」を表現し続ける志村けんさん

 志村けんといえば、70年代のドリフターズでの活躍に始まり、現在まで「テレビの人」というイメージが強いが、近年は舞台人としても人気を集めている。

 2006年にスタートした舞台「志村魂(しむらこん)」である。ここでは、この夏の公演を通して、志村が舞台で表現しようとしていること、継承していこうとするものを検証していきたい。

両親や祖父母と笑い転げるライブ経験

 「志村けん一座第13回公演 志村魂『一姫二太郎三かぼちゃ』」は、今年も大阪・新歌舞伎座(7/27~30)、東京・明治座(8/17~26)、名古屋・御園座(8/29~9/1)と公演を重ねた。公演は今年も無事成功。昔から「二・八(にっぱち)」、最も寒い2月と最も暑い8月の劇場公演は難しいといわれる中、志村魂は常に多くの観客を集めるシリーズ作品として、劇場の強い味方ともいえる。

 初演からこのシリーズを観てきた私もさっそく明治座に出かけた。

 開演20分前。夏休みということもあり、ロビーは、こどもからお年寄りまで、ふだんの明治座ではあまり見られない幅広い年齢層の観客が集まり、とてもにぎやかだ。おー、いるいる。名物キャラ「バカ殿様」のりっぱなちょんまげ付きカチューシャをつけた女の子たち。殿の座敷が再現された記念写真スポットには行列ができていた。マンガやゲームなどを原作とした2.5次元ミュージカルなどが若い世代に人気を集めているが、ここにいるこどもたちの中にはこの「志村魂」が“ファースト大劇場体験”になる子も多いに違いない。両親や祖父母とともに笑い転げた劇場でのライブ経験は、よい思い出になるのではないか。これだけの観客を呼び込む志村けんは、貴重な存在なのだ。

志村けんの「頑固」と「一途」

 いよいよ開幕。 ・・・ログインして読む
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筆者

ペリー荻野

ペリー荻野(ぺりー・おぎの) 時代劇研究家

1962年、愛知県生まれ。大学在学中よりラジオパーソナリティを務め、コラムを書き始める。時代劇主題歌オムニバスCD「ちょんまげ天国」のプロデュースや、「チョンマゲ愛好女子部」を立ち上げるなど時代劇関連の企画も手がける。著書に『バトル式歴史偉人伝』(新潮社)など多数。『時代劇を見れば、日本史はかなり理解できる(仮)』(共著、徳間書店)が刊行予定

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