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振替休日・移動祝日に大学は翻弄されている

日本は、年次有給休暇の100%取得を実現すべきだ

杉田聡 帯広畜産大学教授(哲学・思想史)

月曜の振替休日で、大学の授業はやりくりが大変だという拡大月曜日の祝日で、大学の授業はやりくりが大変だという

 1月8日、2月12日(*)、4月30日(*)、7月16日、9月17日、9月24日(*)、10月8日、12月24日(*)――これは何の日だかお分かりだろうか。いずれも本年の、月曜の法定祝日・休日である。

移動祝日と振替休日

 祝日には固定祝日と移動祝日とがある。上の一覧のうち日付のあとに何も記されていないのは、移動祝日である。それぞれ成人の日、海の日、敬老の日、体育の日で、いずれも「何月の第何月曜」と定められている。

 一方、固定祝日の場合、日曜と重なると翌月曜が振替休日となる。上に(*)印をつけたのがそれで、それぞれ建国記念の日の、昭和の日の、秋分の日の、天皇誕生日の振替休日である。

 こうして今年は、土日と合わせて3連休となるケースが8回もある(あった)ことになる。おかげで「3連休」という言葉をラジオで――私はテレビは見ない――何度も聞かされた。「働きすぎ」を招く社会状況が維持されている日本では、こうして休みが確保されることは、勤労者にはありがたい。この制度を俗に「ハッピーマンデー制度」などと呼ぶ気持ちもわからないではない(もっとも名称の軽薄さには気がめいる)。

 だが問題が多すぎないか。2つ述べる。

大学での混乱・学生へのしわ寄せ

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筆者

杉田聡

杉田聡(すぎた・さとし) 帯広畜産大学教授(哲学・思想史)

1953年生まれ。帯広畜産大学教授(哲学・思想史)。著書に、『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』(花伝社)、『逃げられない性犯罪被害者——無謀な最高裁判決』(編著、青弓社)、『レイプの政治学——レイプ神話と「性=人格原則」』(明石書店)、『AV神話——アダルトビデオをまねてはいけない』(大月書店)、『男権主義的セクシュアリティ——ポルノ・買売春擁護論批判』(青木書店)、『天は人の下に人を造る——「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『カント哲学と現代——疎外・啓蒙・正義・環境・ジェンダー』(行路社)、『「3・11」後の技術と人間——技術的理性への問い』(世界思想社)、『「買い物難民」をなくせ!——消える商店街、孤立する高齢者』(中公新書ラクレ)、など。

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