上野千鶴子(うえの・ちづこ) 社会学者
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。1994年、『近代家族の成立と終焉』でサントリー学芸賞、2011年朝日賞受賞。著書に、『ナショナリズムとジェンダー』『生き延びるための思想』『おひとりさまの老後』『身の下相談にお答えします』『男おひとりさま道』『おひとりさまの最期』など多数。近刊に『女ぎらい――ニッポンのミソジニー』(朝日文庫)。
※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです
私学にコネや寄付金入学があることは私学の裁量の範囲だという言い分もある。だが、日本の私学には膨大な私学助成金という税金が投入されており、東医大には、毎年20億円規模の私学助成金が支出されている。あまつさえ、東医大は「女性研究者研究活動支援事業」の名のもとに、2013―15年度に文科省から補助金8000万円を受け取っていた。「女性活躍支援」を唱えながら、選考の過程で半ば公然と女性を差別してきたのだ。
ちなみに、大学の選考はその大学の専権事項、イヤなら他の大学を受験すればよいと唱える自己決定論者もいる。だが、
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