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トロント映画祭観客賞は米アカデミー受賞への道

林瑞絵 フリーライター、映画ジャーナリスト

観客の生の反応を知る

 映画関係者にとってはトロントこそが、市民の反応を間近で観察するのに、うってつけの場所と言える。プロのための映画祭であるカンヌは、一般の観客の反応などはもちろんわからない。3大映画祭の中で最もトロントに近いのが、市民とプロ、双方が大量に押し寄せる大都市で開催されるベルリン映画祭だろう。それでもベルリンの場合、市民とプロが鑑賞する上映会に「垣根」があるなど、両者の行動範囲はかなり異なる。映画関係者が一般の観客の中に入って生の反応を知るには、やはりトロントがベストだ。

 映画を厳しい目で見るカンヌのジャーナリストのように、隙あらば批判する気満々で、ブーイングも辞さぬプロと違って、トロント

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筆者

林瑞絵

林瑞絵(はやし・みずえ) フリーライター、映画ジャーナリスト

フリーライター、映画ジャーナリスト。1972年、札幌市生まれ。大学卒業後、映画宣伝業を経て渡仏。現在はパリに在住し、映画、子育て、旅行、フランスの文化・社会一般について執筆する。著書に『フランス映画どこへ行く――ヌーヴェル・ヴァーグから遠く離れて』(花伝社/「キネマ旬報映画本大賞2011」で第7位)、『パリの子育て・親育て』(花伝社)がある。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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