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大塚千弘インタビュー(下)

ミュージカル『レベッカ』、「わたし」役で3度目の出演

真名子陽子 ライター、エディター


大塚千弘インタビュー(上)

パートナーを得たことで心強さを得ることができた

拡大大塚千弘=水本克美〈桑島写真スタジオ〉撮影

――ミュージカル『レベッカ』への愛がすごく伝わってきます。

大塚:初めて音楽を聞いた時になんて素敵な曲なんだろうと思ったんです。そしてウィーンで観る機会があり、ドイツ語だったのですがなんておもしろいミュージカルなんだろうと思いました。その後、オーディションのお話をいただいて、どうしてもやりたいと思った作品でしたので、やはり思い入れがあります。

――どういうところをおもしろいと思われたんでしょう?

大塚:最初はやはり音楽で、この曲を歌ってみたいと思いました。本当にメロディが素晴らしくて、オーケストラでしたから重厚感もあって感動しました。そして、ストーリーを知り、原作を読んだり映画を観たりして、こんな繊細な女の子を演じてみたいと思ったんです。

――役名が「わたし」。名前がないんですよね。

大塚:私も初演の時に気になりましたので、演出の山田さんに聞いたんです。この話は「わたし」の一人称で話が進んでいくのですが、そうすることでお客さまは「わたし」に感情移入して、ドキドキハラハラする。そういう構図になっているのであえて名前はついていないんだと話してくださいました。名前があると客観的に見てしまって一緒に体感できないということだと思います。体感できないとサスペンスとして観られなくなりますし、またサスペンスですが、「わたし」が愛を得て強くなるという軸がありますので、そこがきちんと見えてこないと違う作品になってしまうのかなと思います。

――愛を得て強くなるという主軸の捉え方も変わってきたのではないでしょうか?

大塚:初演の時はとにかく目の前のことに必死でした。それから10年経って、私自身パートナーを得たことで心強さを得ることができました。その点では「わたし」役とリンクしているなと思います。だから今回は、実際に感じていることを役に投影して演じることができるのではと思います。

――やはりご結婚されて心強さを実感されたんですね。

大塚:そうですね。今までは想像するしかできなかったけれど、何かしら感じられたことを出せたらいいなと思っています。そして少し余裕を持てるようになりました。あれからいろんな役を経験させていただきましたので、必死ではなく(笑)、楽しみながら「わたし」を演じられたらなと思っています。いらないものを削ぎ落とし、シンプルな真の強さをお見せできたらと思います。 

◆公演情報◆
ミュージカル『レベッカ』
2018年12月1日(土)~12月4日(火) 東京・シアター1010 ※プレビュー公演
2018年12月8日(土)~12月9日(日) 愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2018年12月15日(土)~12月16日(日) 福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2018年12月20日(木)~12月28日(金) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2019年1月5日(土)~2月5日(火) 東京・シアタークリエ
公式ホームページ
[スタッフ]
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
原作:ダフネ・デュ・モーリア
演出:山田和也
[出演]
山口祐一郎、大塚千弘/平野 綾/桜井玲香(トリプルキャスト)、石川 禅、吉野圭吾
今 拓哉、tekkan、KENTARO、出雲 綾、森 公美子、涼風真世/保坂知寿(Wキャスト) 他
〈大塚千弘プロフィル〉
2000年に開催された第5回東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。2003年、ドラマ『ショコラ』で初主演。同年、『シンデレラストーリー』のヒロイン役で舞台初出演を果たす。以降、舞台、ドラマ、映画など多方面に渡り活躍している。2011年、第36回菊田一夫演劇賞受賞。最近の主な舞台出演作品は、『THE PAJAMA GAME』『クリエ・ミュージカル・コレクション3』『縁えん~むかしなじみ~』『KOHKI OKADA presents I Love Musical』など。
大塚千弘公式ホームページ

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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